オペラ・ガルニエ座の建物は、ルイ14世が1669年に「オペラ専門の劇場」を創設してから数えて13番目の建物にあたる。コンペティションを勝ち抜いたこの建物の設計者は、当時無名の若い(35歳)建築家シャルル・ガルニエ。1860年から建設が始められ1875年1月15日にめでたくこけら落とし。
娘が「オペラ座には怪人がいるって本当?」と私に問いかける。誰から教わったのだろう。ガストン・ルルーという人が『オペラ座の怪人』というちょっと恐ろしいけれど悲しい恋の物語を書いたのよ、と説明。もう少し大きくなったらデ・パルマの映画を一緒に観よう…ふふふ、楽しみが増えた。
バスチーユの新しいオペラ座と違い、ガルニエの醍醐味はやはり内装の豪華さにある。大理石でできた中央の大階段、月や太陽が描かれた天井、キラキラしたモザイク…そして何より娘が気に入ったのは鏡張りの大広間Grand foyer。見学者もまばらなこの豪華な空間に入った瞬間、娘は両手を頭上にかざし、くるくると踊り始める…見上げると音楽の歴史をテーマに描かれた天井画が美しい。踊り続ける娘を後に、バルコニーへ。オペラ大通りの向こうにルーヴルの屋根が見える。
娘に見せたたかったシャガールの天井画は、リハーサル中だったので見られなかったが、「次はバレエを観にこようね」と約束し見学を終了。(海)
Opéra Garnier et musée de l’Opéra :
rue Scribeとrue Auber (9e) の角に見学者入口がある。08.9289.9090
自由見学は毎日10h-17h、8€/4€。ガイド付き見学は水土日11h30と15h30(所要時間1h30)12€/10€/9€/6€。