「これまでは、自分のことしか頭になかった。というのも、誰が大統領になっても、私は何とかやってきたから。でも、今は違う。サルコジやルペンが大統領になったりしたら、ケンカをする準備ができている」
603号の “Profil” で紹介したラップ歌手、ディアムス。4月7日付けのリベラシオン紙より。 |
オーストラリアのメルボルンで開催された世界水泳選手権で、フランス女子チームのロール・マノドゥ選手(20)は、400m自由形の金メダルに続き、得意種目ではない200m自由形でも1分55秒52という世界新記録で金メダル。周囲を驚かせた。 |
574.8km/h |
7%/13% |
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●北駅暴動事件で実刑判決 パリ軽罪裁判所は3月29日、パリのメトロ北駅構内で治安機動隊(CRS)に空き缶などを投げつけた19歳と28歳の男性にそれぞれ4カ月の禁固刑の実刑を、運動靴を投げた別の男性には執行猶予刑を言い渡した。また、30日、20kgの植木鉢をCRS隊員に向かって階上から落とした23歳の男性は18カ月の禁固刑に。警視庁によると、3月27日夜、無賃乗車をしたコンゴ人の男性(32)がパリ交通公団(RATP)の検札官に暴力を振るったのがきっかけで現場にいた若者たちが暴れ出し、CRSが出動した結果、若者約100人とCRSの対立が6時間にわたって続いた。商店のウインドーが割られるなど、軽傷者9人を出し、13人が逮捕された。 ●リールで51基のユダヤ人墓碑荒らし 3月31日の深夜、リール市南の墓地でユダヤ人墓碑51基が倒されたり、破壊された。シラク大統領は、翌日同市のユダヤ人コミュニティーに宛てた手紙で、墓荒らしを「許されない行為」と厳しく非難し、「犯人を厳罰に処することを政府に要望した」ことを明らかにした。 ●大統領選キャンペーン、公式にスタート 4月22日に第1回投票の行われる大統領選挙の公式キャンペーンが、投票日2週間前の9日に開始された。候補者のポスターが街に張り出され、この日から各ラジオ・テレビ局は12人の候補者の登場する時間を均一にする義務が課された。一方、アズズ・ベガッグ昇進・機会均等担当相が「発言の完全なる自由を回復するために」、4月5日付で辞任願いを出して受理された。同相は自著の中で、2005年の郊外暴動の際にサルコジ氏の発言を批判して以来、同氏から罵倒されるなどの圧力を受け続けたと書いている。同相はバイルー候補(仏民主連合UDF)を支持すると表明していた。 |
●成長ホルモン事件、年末に裁判へ クロイツフェルト・ヤコブ病に感染した死体から採取した成長ホルモンによる治療を受け、患者110人が死亡した事件で、被告7人の裁判が年末に行われることが4月6日に決まった。犠牲者は1983~85年の間に治療を受けた小人症などの患者で、1990~2007年の間に死亡し、1991年から予審が行われていた。被告は、ホルモンを採集した仏脳下垂体協会のジャン=クロード・ジョブ元会長、成長ホルモンを製造したパスツール研究所のフェルナンド・ドレイ元幹部、保健省の当時の医薬品局長らで、〈過失致死罪〉などに問われる。 ●ピノーグループ、プーマを買収へ PPR(ピノー=プランタン=ラドゥット)グループは4月10日、子会社サパルディスを通してドイツのスポーツ用品大手プーマ社の株式27.1%を、持株会社メイフェア社から14億ユーロで買収したと発表。PPRは今後同社の株式公開買付(TOB)を行う方針で、プーマ社経営陣はこれを了承し、株主に対してTOBに応じるように促している。同社は10年間で売上を2億5100万ユーロから23億4000万ユーロに伸ばしており、PPRはプーマ取得によって世界規模のブランド戦略をさらに強化する。 ●前EADS社長、退職金など840万ユーロ 欧州航空防衛宇宙社EADSは、昨年辞任したノエル・フォルジュアール元社長が退職金など合計840万ユーロを受け取るとした文書を公表。各紙が4月10日に報じた。契約解除期間の手当として給与6カ月分の122万ユーロ、退職金489万ユーロ、〈2年間の同業他社への転職禁止保証金〉として2007年から2年間で244万ユーロ。同氏は昨年、EADSの子会社エアバスのA380型の完成が遅れて株価が下がる直前にストックオプションを行使して持株を売却し、250万ユーロのを得ていたことで問題となり、インサイダー取引の疑いで予審捜査が行われている。 |