オペラ座に 出向く装い 気をつかう 

 ある日曜日の午後、オペラ・ガルニエの前を通りかかると、マチネのバレエ公演を観る人が列をつくっていた。オペラ座での公演を鑑賞する人って、もしかしてものすごくドレスアップしているの? と観察してみると、わりとカジュアルな格好の人が多い。ルーマニア人のアナさんは落ち着いた印象の装いをしていた。
 オペラはよく観に行くの? 「オペラ・バスティーユには今まで4度足を運んだわ。ガルニエは今日が初めて。先週チケットを取った時から、楽しみで仕方なかったわ」。彼女は5年前からパリに移り住んで、ファイナンシャル・アナリストとして働く26歳。1年前、友だちの誘いで演劇を観に行ったのをきっかけに、月に5~6回は劇場に行くという。「仕事の後に観に行くことが多いわ。一人で観に行くのは寂しいから、必ず友だちと観に行くの」。最近クラシック音楽にはまっていて、19区の自宅でいつもモーツァルトを聴いているという。劇場に行く時、服装に気を遣っている?「モダンな演劇を観に行く時はあまり気にしていないけど、オペラやバレエの公演は気を遣うわ」。ドレスコードって必要だと思う?「他の人はどう思っているか分からないけど、わたしは自分で決めることだと思う。オペラやバレエを観に行くことは、わたしにとってその素晴らしい出来事を一緒にお祝いするという意味があるの。だから、きちんとした装いをする。オペラやバレエはフェットそのものよ ! 記念パーティに招かれたら相手に敬意を払うために、きれいな格好で行くのと同じ感覚なの」。彼女独自の考えを聞いていたら、ほかの観客が抱く服装への考え方もいろいろ聞いてみたくなった。(穂)

 

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