L’Autentico–ひっそりとしたパッサージュでイタリアンを味わう。

 9区のユダヤのレストランが多い街で、なんともひっそりとしたパッサージュにイタリアンを発見。お日さま大好きパリジャンも、日陰派も、みんなおいしそうにそれぞれのお皿を頬張っているので、冒険がてら、のぞいてみました。
 お昼どきでもあって、ひと皿で済ます人が多い中、おなかが空いていた私たちは、前菜に、タコやらムール貝が入ったサラダ(10.8€)と、コッパやパルマ産のハムなどが入ったシャルキュトリーの盛り合わせ(10.7€)を取り、メインに、太めのパスタ〈リングイーネ〉の、ミントとピスタッシュソース和えLinguine e polpa(11.5€)を注文。ワインは、イタリアワインのピシェ(8€)を頼んでみたけれど、これがなかなかまろやかな味。初夏の日射しを受けたその色の美しいこと!
 「ひと皿で十分な量」と店の人がいうサラダは、確かに具だくさん、そして何よりも海の幸の新鮮さ。もう一つの前菜も、夏の空気で生ハムなどの脂身が適度に柔らかくなってきて、食欲をそそる。パスタの方は、最初妙に凝ったソース、と思ったけれど、食べるほどに、なぜか癖になる一品。〈本日の一品〉は、アスパラガスのリゾットだった。軽い昼食という時は、ブルシェット(5€)だけでも、調度良い量だろう。
 さすがに正午の太陽に疲れたので、カフェは店内でいただくことに。おそらく40年代のカフェそのままの雰囲気を残したカウンターの優雅さ。このパッサージュといい、この界隈は、パリの中心にありながら、バカンスで来た知らない街で道に迷った時のような少し不思議な雰囲気を感じさせる。昼のワインで酩酊気味…またもやパッサージュ…そこは何軒も連なる装飾優美なホテル街。その鍵型の小道を抜ければ、そこは老舗レストラン〈シャルティエ〉の前でした。(麻)
7 bis rue geoffroy Marie 9e 01.4824.5939
土昼・日休