OVNI 586 : 2005/4/1

「CPEは有用な契約だ。中小企業の経営者たちは、解雇することが難しいために、26歳以下で学歴の低い若者たちを雇うことを渋っているが、この契約でもっと前向きな姿勢になると思う。CPEで雇用されると、2年の期限内で解雇されるというリスクが伴うけれど、失業よりはまだましだ」

レイモン・バール元首相の発言。

73%
3月17日から18日にかけてリベラシオン紙が行った世論調査によると、CPEを完全に撤回することを望む人が35%、各組合との交渉による手直しが必要とする人が38%で、計73%がCPEに反対。18歳から24歳の若者は80%(6週間前の調査に比べると28%増!)が反対している。同じ調査で71%が、CPE反対運動は深い危機感から生まれたもので、今後さらに広がっていくと考えていることもわかった。

5.8%
ブルトン経済相は、原油の高騰に伴いガス公社が、昨年11月の12%に続いて、4月1日からガス料金をさらに5.8%値上げすることに同意。5カ月で18%近い大幅な値上げとなる。

25万8274件
パリ警視庁によると、2005年度のパリ市内での軽犯罪は、2004年度より3.4%減って25万8274件となり、この20年間で最低の件数となった。公共交通機関内での軽犯罪も11%減となったが、引ったくりや置き引きなどが減ったかわりに、乗客間の暴力は10%増。

450頭
ラ・ドローム県の高速7号で、豚960頭を満載したオランダナンバーの長距離トラックが横倒しになり、約450頭の豚が即死したり安楽死の処分。運転手と助手は軽傷を負った。残りの約500頭は無事に回収された。

1月18日付
“Liberation”
の表紙。見出しは
「ナシオン広場で
警察の行き過ぎ」
3月18日、パリ、ナシオン広場で反CPEデモに参加していた労組SUDの組合員シリル・フェレーズさん(39)が機動隊に暴行され、意識不明の重体に。
検査でフェレーズさんが酩酊状態にあったことも判明した。
●親の冷凍遺体を20年後に火葬
 遺言にそって両親の遺体を冷凍保存していたレミー・マルチノさんが、冷凍装置の故障でやむなく3月3日に遺体を火葬に付していたことを、メディアが15、16日に報じた。医者だったマルチノさんの父親は生体の低温保存法によって生き返ることができると信じ、自分の遺体を冷凍保存するよう遺言。マルチノさんは、1984年と2002年にそれぞれ亡くなった母親と父親の遺体を、父親が生前に特注した冷凍装置で零下65度に保ち続けていた。
●インターネット等著作権法、可決
 国民議会は3月21日、ダウンロードの合法化などを巡って議論が白熱した「情報社会における著作権等(DADVSI)法案」を与党の賛成多数で可決した。この法案は6月に上院で審議される予定。同法案によると、製作者・アーティストなどが管理する公式サイトからのみダウンロードが可能。また、不特定多数の個人間で直接情報のやり取りを行うP2P(Napsterによる音楽のダウンロードなど)は軽罪となり、38~150ユーロの罰金。さらに、CDに複写防止機能を付けることが許可されるとともに、それを解除するソフトウエアを用いて複写した場合は750ユーロの罰金が課されるなどの措置も盛り込まれた。
●EU、航空会社のブラックリスト発表
 欧州委員会は3月22日、今後欧州連合(EU)域内での運航が禁止される航空会社のリストを承認、公表した。整備の不備、機体の老朽化など安全性に問題がある航空会社のリスト作成は、2005年夏の一連の航空機事故を受けて、欧州議会が同年12月に決定。同時に旅行代理店などがツアーに使用する航空会社を利用者に知らせる義務も規定された。リストには、北朝鮮、コンゴ民主共和国、赤道ギニア、シエラレオネなどアフリカの航空会社を中心に約90社が記載されている。リストはEUのサイトや下記の仏民間航空局のサイトで閲覧可能。www.dgac.fr/html/oservice/liste.htm
●DV防止法、国会で最終成立
 ドメスティック・ヴァイオレンス(DV)防止法が3月23日、国会で最終的に成立。同法は、同居するカップル間や元カップル間における暴力を、未成年者や高齢者への暴行・殺人などと同様に、「加重情状」(罪が重くなる)に当たる犯罪として規定している。これにより、カップル間の強姦や殺人は懲役30年から無期懲役の罪になり得る。同法には、婚姻の強制や買春ツアーを取り締まる措置も盛り込まれ、婚姻の強制を防止するために、女性の結婚可能年齢が15歳から18歳に引き上げられた。フランスでは4日に1人の割合で女性がDVによって死亡している。
●スエズとGDF合併に反対デモ
 スエズ社と仏ガス公社(GDF)の合併計画に反対するGDFと仏電力公社(EDF)の労組のストライキとデモが3月23日に全国で行われた。労組によると、パリだけで2000人がデモに参加、全国各地の発電所でストが行われたほか、県庁、市役所、税務署などへのガス・電気供給停止も行われ、スト・デモは成功裡に終わった。
●CPE反対デモ、次第に過激化
 〈初採用契約(CPE)〉に反対するデモの激しさがエスカレートしている。3月18日に学生組合と労組の呼びかけで行われたデモには労組発表で全国150万人(警察発表は50万人)が参加する大規模なものに。デモに暴徒が混入し、車を転覆・放火したり、商店のウインドーを壊すなどの破壊行為に発展。167人が身柄を拘束された。さらに、3月23日のデモにも全国で約50万人の高校生・大学生が参加。地方都市やパリではデモに乗じた破壊行為があり、630人が身柄を拘束された。15の大学で学内封鎖が続けられ、高校も500校が封鎖された(23日現在)。