Keren Ann– オランピアの晴れ舞台に立った。

 カルラ・ブルーニ、カミーユらとともに新しいフレンチポップスの流れを代表する女性歌手の一人が、ケレン・アン。31歳。
 売れっ子中の売れっ子、バンジャマン・ビオレーのプロデュースでできあがった初アルバム『ルカ・フィリプセンの伝説』で、仏製スザンヌ・ヴェガなどと注目される。「女の体になってからの方が、思春期の少女のままでいることが楽になった」とアンは語っているが、少女の無垢さと大人の孤独感がかわるがわるに顔を出すような歌詞、静かで流れるような音作り、ささやくような歌い方。アンリ・サルヴァドールの名盤『chambre avec vue』中のヒット曲 “Ailleurs” も彼女の作品だ。 
 1974年にイスラエルで生まれる。父はロシア人の彫刻家、母は役者。9歳の時にオランダ、11歳の時にフランスへ。16歳の時に親元を離れて自立。「今でも孤独。恋がある期間続くとしても、それはいつかは別れるということを知っているからかな。でも最後はおたがいを傷つけてしまう」
 現在はパリとNYを往復し、そこから新アルバム『Nolita』が生まれた。10月3日にはオランピアの舞台に立った。(真)