お気楽シャトー巡りと地元グルメに舌つづみ。
観光局前からブドウ畑巡り半日ツアーへ出発。本日の目的地は、グラーヴ&ソーテルヌだ。総勢48人の参加者は、アメリカ、カナダ、ポルトガルの面々。そしてもちろん日本人も。ガイドのロランスさんの仏英2カ国語での軽快なおしゃべりを聞きつつ、まずはソーテルヌChâteau Myratへ。年代もののブドウ圧搾機のある小屋では、ご主人が熱っぽくワイン作りのノウハウや貴腐ワインの特徴などを語る。その奥、ワイン樽が並ぶ倉庫での説明が終わると待ちに待った試飲だ。現在、フランスでのソーテルヌの消費量は、年間一人につきグラス一杯だけとか。たったそれだけと驚いたが、それだけに貴重なのだと納得して、50cl瓶入り(19€)をお土産に購入。
グラーヴでは、Château Plantatへ。ここでも赤と白の製造法の違いや、「澄んだワインを得るために大量の卵白を使った結果、名菓カヌレが生まれた」といったウンチクを聞き、にわかに物知り気分に。試飲後、ワインの価格が1本10€と聞いて「安~い」と思った自分にびっくり。ボルドーに来ると、普段は買わない、飲まいようなワインにも突如興味が湧いてしまうので、財布の紐には注意したほうがいい。
夕食は、サンピエール教会近く、安くて美味しいレストランが集まるフォセ通りにあるL’Assiette du Vieux St-Pierreへ。16.50€のコースから、地元の食前酒Lilletを使ったフォアグラと、鴨のブロシェット、オレンジカラメル風味を注文。フォアグラはフレッシュで美味。鴨も付け合わせの野菜や、盛り付けも凝っていて感心する。デザートには熱々のチョコがかかったシューアイス、プロフィットロールを。これで16.50€なんて、パリでは信じれない充実ぶりだ。ボルドー万歳!翌朝は、地元の物産が集まるというコルベールの朝市へ。生産者の直接販売が多く、新鮮なチーズや野菜、加工食品が手に入る。オイスターバーもあり、ボルドーは、フォアグラなどの南西の食材だけでなく、大西洋の海の幸もあるグルメ天国だと実感。こうした市の一角に、ヤツメウナギlamproieの缶詰を売るおばちゃんを発見!
名物のalose(ニシンの一種)もあったが、購入は念願の〈ヤツメウナギのボルドー風〉だけに留める。このヤツメウナギ、手間ヒマかけて、血と赤ワインで長時間煮るそうだ。おばちゃんはキャビアに次ぐ美味と豪語し、気に入ったら通信販売もOKだからと問合せ先をくれた。*後日、友人宅にて試食会を敢行。オーブンで温めただけだが、濃厚なソースはビーフシチューのようで旨い! ウナギの身も、魚というより肉に近い食感で、友人たちにも好評だった。今後はボルドーへ行ったら、ヤツメウナギ! が合い言葉だ。(月) Marche aux puces掘り出し物が…