1920年代とは思えないル・コルビュジエ設計の団地。

ボルドーのサン・ジャン駅に着き、すぐにトラムウェーに乗って旧市街へ。サント・カトリーヌ通りは黒山の人…。この通りは、ヨーロッパの中でもいちばん長い歩行者専用の通りの一つだという。ボルドーに住んでいる友人のアドバイスに従って、そこから狭い通りを抜けてUtopiaという映画館に行ってみた。この名画座は入場料が6€と安いだけでなく、元教会の内部で映画が上映されているのだ。そのうえ、ここでは一杯飲んだり、食べたりすることもできる。 市内の移動にはトラムウェー。

 


 ボルドーをよりよく知りたいと思っている人には、Musée d’Aquitaineがおすすめだ。ガロ・ロマン時代、中世、英国に占領されていた時代、植民地との貿易で栄えていた時代と、この地方にとって重要だった過去をさかのぼることができる。夕食後は、みんなでボルドーの夜を楽しむことにした。駅裏のガロンヌ川岸に並ぶクラブでも、ヴィクトワール広場の学生が集まるカフェでもよかったが、僕たちは旧市街にあるApolloというバーにした。ラム酒ベースのカクテルをちびりちびりと飲みながら、きょう一日の印象を話したり、ビリヤードを楽しんだり…。翌日は動きやすいように自転車をレンタルして、まずMusée d’Art contemporainへ行ってみた。素晴らしい建築だ。異国からの品々を保存していた植民地時代の倉庫を改造した1階では、食物についての興味深くて愉快な展覧会が開催されていた。2階には若い建築家たちの仕事を紹介するスペースがある。そのあとは、テラスにあるCafé du Muséeで25€のブランチをとった。こんなにおいしいブランチは初めてだったが、こんなに高いのも初めて。
ふたたび自転車で、10数キロ離れたペサックへ。ブドウ園を抜けるとFruges-Le Corbusier団地がある。ル・コルビュジエ設計の団地というと、マルセイユにある11階建てのcité radieuseが頭に浮かぶが、ここの団地はそれとは似ても似つかぬもので、3、4階建ての家が50軒並んでいる。1924年、フリュジェスというこの地方の実業家が、労働者たちが所有者になれるような低コストの住居の設計をル・コルビュジエに依頼し、彼の建築理論が最初に具体化されたものだ。残念ながら、建築費が高すぎたり、地方政治家の反対にあったりして、計画は中断され、予定されていた127軒のうち52軒だけが日の目を見た。そのうちの一軒は市に買い取られて博物館になっていて、天才ル・コルビュジエの一端を知ることができる。(ダン)

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