3年前に「定食屋の見本のようなお店」と書いた “La liberté”へ、友人とお昼ごはんを食べに行ったら超満員。困っていたら常連のエリックさんが「すぐそこの “Au P’tit Panisse”もおいしいよ」とすすめてくれた。近すぎず、離れすぎずという間隔で木のテーブルが並び、床は昔ながらの美しいタイル張り、奥には銅張りのカウンター、そしていい匂いがこもっている。入ったとたんに「いい店に出会ったな!」という予感。
お昼は、11€で前菜+メイン+デザートとフルコース! 前菜、メインとも5、6品ずつあるが、前菜に、友人は〈トリのレバーのポワレ〉、ボクは〈田舎風サラダ〉。どちらも、たっぷりと大皿で出てくる。トリのレバーのポワレは、どこまでも柔らかな風味でちっともレバー臭くない。サラダの方にはベーコンやソーセージまで入っていてかなりのボリュームだが、タマネギやトマトがアクセントになっていてきれいに平らげた。
メインに、友人は〈バヴェットのステーキ〉、ボクは、〈トリのロースト、キャベツ添え〉。ステーキにはサヤインゲンやジャガイモがたっぷりと添えられている。トリのローストは肉質がしっかりしていて味わいも深く、ニンジンといっしょに煮込まれたキャベツの甘みと素晴らしいコンビ。女主人にすすめられてとったコット・デュ・ローヌ(1本16.50€)がどんどんおいしくなってくる。
デザートは3種類の果物のタルトなど10品近くあったが、オレンジやシナモンの香りをきかせた〈洋ナシの赤ワイン煮〉が素晴らしかった。
お店の人も親切で、すっかり常連気分。(真)
Au P'tit Panisse
Adresse : 35 rue de Montreuil, 75011 Paris , FranceTEL : 01.4371.3790
アクセス : M° Faidherbe Chaligny
土昼・日・月夜休 夜のコースは18.30€だが、内容もグレードアップ。