「ニュールンベルグ裁判の結論をうのみにする歴史学者は一人もいない。強制収容所があったことは認めるが、そこでの死者数には議論の余地があるし、ガス室が存在したかどうかは、歴史学者が結論を出すべきことだ」 10月11日、リヨン市での記者会見で、極右、国民戦線党のナンバー2、ブルーノ・ゴルニッシュ代議士。この発言に各界から強い抗議の声。 |
「トルコはヨーロッパ的使命を果たすだろう」 1963年アンカラでドゴール大統領。 「ヨーロッパは、地理的な概念や文化的な偏見で限られてはならない」 1992年アンカラでミッテラン大統領。 |
フランスで貧困に苦しんでいる子供たちは約100万人。そんな環境の子供たち310人が、〈貧困を拒む国際デー〉にあたる10月17日、上院に招待され、大臣や上院議員を前にして次々に演説。「政治家たちに、貧しい人たちやホームレスのための法律をつくってほしい」(ユセフ 11歳) |
81366件 2003-2004年度の中学、高校内での暴力や恐喝の件数。2002-2003年度より10%増。そのうち、暴力が30%、ののしりやおどしが25%、恐喝が10%。 706件 55.40ドル 270万人 |
●欧州憲法条約批准の国民投票は来春? トルコのEU加盟問題で欧州憲法条約批准に反対するフランス人が増加することをおそれるシラク大統領は、国民投票を、予定されていた来年末から来春に早める意向。 ●〈Paris pour l’emploi〉 10月14日と15日、パリのシャン・ド・マルスに巨大なテントが張られ〈雇用のためのパリ〉フォーラムが開催された。テント前では、2万件の求人目当てに求職中の4万1000人が長い列。コカコーラ社、ルノー社、ギャルリー・ラファイエット、郵便局などのスタンドに人気が集中した。 ●解雇を簡単にする政府案に反対の声 10月15日、ラファラン首相は各組合代表を招き、経営難に陥っている会社による人員整理に関する法案の骨子を発表。@経営難を脱するための賃金ダウン、職務の変更、異動などに従業員が応じない場合は解雇できる。A会社が利益を上げていても「企業の競争力を維持する」という理由で解雇できる。B解雇の不当性が認められても、会社側は、解雇された従業員を再雇用する義務はない。以上のような経営者側に圧倒的に有利な政府案に各組合代表は憤然として席を立つ。あわてたラファラン首相は、翌日、ABなどを撤回。 ●ナント中央警察署内で発砲事故 10月17日午前1時ごろ、ナント市の中央警察署内で、警察官(46)が同僚(34)に向けて至近距離から職務用のピストルを発砲。弾丸は口から頭部を貫通し、撃たれた警察官は死亡。2人は他の4人の警察官とともに食事をとりながらビールなどを飲んでいた。発砲した警察官は、血液検査で酩酊状態にあったことが判明。過失致死の容疑で取り調べが続いているが、容疑者は「弾が入っているとは思わなかった」と自供。 ●イスラムのスカーフで初の退校処分 10月19日、アルザス地方のミュルーズ市にある中学校で、法律で禁止されたイスラムのスカーフを校内でかぶり続けていた女子生徒2人が退校処分になった。翌日、同市の女子高校生2人も、同じ理由で退校処分に。処分を受けた生徒たちは通信講座を受けたり、スカーフが許可されている私立学校に転校することになる。 ●世界ラリーでローブ選手が総合優勝 自動車の世界ラリー選手権(WRC)第14戦が、10月17日、コルシカ島で行われた。今季すでに5勝しているセバスチャン・ローブ選手(30)が2位に入り、2戦を残して初の総合優勝を決めた。フランス人では、10年前のディディエ・オリオル選手に次いで2人目という快挙。 ●3歳の幼稚園児暴行される 10月22日午後3時半ごろ、アルザス地方のアルトキルシュ町にある幼稚園の校庭で、3歳の女児が、5歳の男女児3人に、殴られたり、腕をかまれたり、顔を強く引っかかれたりなどの暴行を受けた。被害者は救急車で病院に運ばれ、一晩入院。同時刻、校庭に先生など大人4人がいたにもかかわらず、誰もこの暴行事件に気づかなかったことに対し、被害者の両親は、教育省相手に訴訟を起こしたいと語った。 |
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