「とても辛い。私自身の自尊心が傷つけられたような気がする」 7月2日はバカロレアの成績発表日だった。20点満点で平均10点を超えることができず、面接を受けなければならなくなった男子受験生の父。 「きょうは息子の望みは何でもかなえてあげたい気持ち。この1年間というもの、私と夫は、僧侶のような生活を送ってきました。週末も息子の復習がすべて。二度と息子の不幸な姿を見たくありませんでした」 |
200万人 幼稚園から高校の最終学年まで、私立の学校に通っている生徒は約200万人。小学生は13.5%、中高校生は20.1%が私立に通っている。 70.3% – 59.1% |
「これで、ようやく終わりました。引き離されていた息子を取り戻すことができます。無罪にはなったけれど、私の中で、何かがこわれてしまいました」
7月3日、ウトロー事件の判決で、無罪判決を受けたデュショシュワさん。 |
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●サッカー欧州選手権はギリシャ フランスを準々決勝で1-0で退けたギリシャは、準決勝でも優勝候補のチェコを1-0で破った。7月4日、リスボンで行われた決勝では開催国のポルトガルと対戦。厚いディフェンスと数少ないチャンスをものにする勝負根性で、やはり1-0で勝利。初の欧州チャンピオンに輝いた。 ●ラグビーフランス選手権はパリ 6月26日、フランス競技場でラグビーフランス選手権が行われ、連覇を目指すパリのスタッド・フランセとペルピニャンが対戦。引退を宣言しているディエゴ・ドミンゲーズのキックが冴えわたり、5ペナルティー、1ドロップキック、2トライ後ゴールを決め、スタッド・フランセが38-20で快勝。12回目のチャンピオンに。 ●チェザーレ・バティスティ強制送還? 1990年以来パリに亡命しているイタリア人小説家、チェザーレ・バティスティ(59)は、70年代イタリアの極左グループに属し武装闘争に参加、1993年イタリアの裁判所で殺人の罪で終身刑の判決を受けた。イタリア政府はバティスティの強制送還をかねてからフランスに要求していた。6月30日、パリ控訴院は、イタリアの政治亡命者を保護するとした故ミッテラン大統領の約束は法的根拠がないとし、バティスティの強制送還は合法であるという判断を下した。裁判所前には、彼を支援するパリ9区のブラヴォー市長や作家のダニエル・ペナックらが集まっていたが、この判決に怒りの声。バティスティはただちに破棄院に上訴した。 ●ウトロー事件判決 7月3日午前2時、パ・ド・カレ県のサントメール重罪院で、15時間にもおよぶ陪審員の審議の末、ウトロー事件(546号参照)の判決が下った。主犯のドレイとバダウイ両被告は、児童への性的虐待や売春斡旋などの罪で、それぞれ懲役20年と15年、他8人の被告は(うち6人は終始無実を主張してきた)18カ月から7年の刑。やはり無実を主張し続けてきた他7人の被告は無罪に。 |
●第91回ツール・ド・フランス開幕 7月3日、全行程3429kmのツール・ド・フランスがスタートした。初日は、ベルギーのリエージュ市で6.1kmのタイムトライアルだったが、米国のランス・アームストロング選手は、ライバルのドイツのウルリッヒ選手に早くも15秒近い差をつけ、史上初の6連覇への意欲を示した。 ●これまでにない連続殺人犯? 少女2人の誘拐未遂でベルギーで取り調べを受けていたモニック・オリヴィエ容疑者は、6月29日、夫のミシェル・フルニレ森林監視員(62)が、未解決の婦女暴行殺人9件(うち8件はフランスで)に関わっていると自供。昨年6月、ベルギーのアルデンヌ地方で12歳の少女を誘拐しようとして逮捕され勾留中のフルニレ容疑者は、1987年から2001年にかけての9件の殺人を認めた。7月4日、彼が所有していたフランスのアルデンヌ県にあるソトゥー城敷地から、自供どおり、エリザベート・ブリシェさん(12)とジャンヌ=マリー・デスラモーさん(22)の死体が発見された。 |