今回は趣向を変えて、本の紹介ではなく、インターネットの本屋さんを紹介しよう。
1996年からあるネット書店の老舗。現在ではwanadooグループのネット販売部門を担っている会社であるが、もともとは、かのミニテルで通信販売をしていた会社だ。新刊本の他、CDやDVD、ゲームソフト、そして最近では、これらの中古や「art de vivre」というコーナーでは旅行パックから食器まで、あらゆるものを販売している。簡単に言ってしまえば、インターナショナルなamazonに対抗するフランスのサイトだ。
もちろん、amazon.frも存在する。そして送料もちょっと安い。フランス国内への本一冊48時間以内の配送料は、amazonが2ユーロ、alapageが2.80ユーロ。無料になるのはamazonでは20ユーロから、alapageでは25ユーロから。しかし、マクドナルドには行かなくてクイックに行くような人はもちろん(!?)、フランスの小さな出版社から出ている本(あるいはCD)を探す場合はalapageの方が品数が多い。
また、wanadoo系列、親会社はfrance-telecomということもあり、wanadoo利用者はもとより、銀行と提携したり、クリスマスの時期など、alapageでの割引券もよく配布される。そして送られてくる時間も実際はamazonよりも早い場合がある。いずれの会社も品物が「見つかってから」の配送の時間が48時間だが、alapageの方が、この見つかるまでのフランスでの流通のネットワークがスムーズなようだ。
今後、amazonもさらにサービスを向上させるだろうし、品数も増えるだろうが、現段階ではalapageの方がフランスの本やCDを入手するにはよいでしょう。(樫)