●猛暑対策進まず 昨年夏の猛暑でお年寄り1万人以上が死亡。この悲劇を繰り返さないために、政府は、すべての老人センターに対し、6月1日までに冷房のきいた部屋を少なくとも1室設けることを義務づけた。3月16日、全国老人センター代表協会は、6月1日になっても冷房室を備えたセンターは1%に達しないだろう、と発表。政府の緊急な経済的援助を要請した。また同協会によれば、老人施設の5%は老朽化していて危険な状態にあり、閉鎖が望ましいという。 ●空港や駅の警備が強化 3月11日のマドリード列車連続爆破テロ以来、フランスでも空港や駅などでの警備が強化されている。3月14日には警戒度が「赤」に変わり、パリでは空港や国鉄駅に新たに警官160人が動員されただけでなく、軍隊からも500人近くが派遣され、所有者不明の荷物を見つけたり、不審な人物の身分証をチェックしたりする任務に当たっている。 ●昨年の日刊紙購読者数 2003年度のフランスにおける日刊紙の購読者数は、1日平均839万人で、前年度より1.6%減った。『ル・フィガロ』は5.7%減で購読者数は130万人、スポーツ紙『レキップ』は2.5%減で234万人。『ル・モンド』は3.3%増えて220万人。共産党系の『リュマニテ』は、なんと13.1%増で32万人。 |
「負けずにがんばろう。名誉をかけた闘いなのだから。がんばろう。フランスのための闘いなのだから…」
3月22日、ラ・ロシェルで、ラファラン首相。地方圏議会選挙第1回投票で不利な立場に追い込まれたUMP候補の応援に駆けつけた。 「自分の行為が重大な結果をもたらすことは意識していました。責任はとります。(…)私たちは、素晴らしい時を過ごしたし、マリーを心から愛していました」
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●奇跡的なカムバック 3月20日、4カ月で25キロ減量して3年ぶりにリングにのぼったファブリス・ティオゾ元ヘビー・ライト級世界チャンピオンは、イタリアのシルヴィオ・ブランコ選手と対戦した。急な減量による持久力の衰えが心配されたが、往年のパンチを発揮、僅差の判定でブランコ選手を破り、WBAミドル・ヘビー級世界チャンピオンにカムバック。 |
ティオゾ選手、12ラウンドの激戦を終えて奥さんとキス。 「甘いものを食べ、ビールを飲みに行きたい!」 |
●パリで研究者2万人がデモ 3月19日、各大学所属の研究所やC.N.R.S.(国立科学研究所)の研究員、大学教員、学生などが、パリで2万人、マルセイユ、ボルドー、リヨンなどで数千人参加のデモ。予算不足による施設・設備の老朽化、低賃金に抗議すると同時に、若手研究者550人を正式に雇用することを政府に要求。 ●地方圏議会選挙で左派躍進 3月21日、地方圏議会と県議会の選挙の第1回投票が行われた。投票率は62.11%と6年前の前回に比べると4.4%増。地方圏議会の方は、現政府の社会政策への不満票を集めた左派が前回より約3%伸びて40.15%、右派は34.47%にとどまった。ラファラン首相の地元ポワトゥー・シャラント地方では、地道な選挙活動を行ったセゴレーヌ・ロワイヤルが率いる左派(社会党・共産党・緑の党)が46.29%を集め、3月28日の第2回投票で勝利をおさめることがほぼ確実になった。ブルターニュ、ブルゴーニュ、ローヌ・アルプ、ラングドック・ルシヨンなどの各地方でも左派の伸びが著しかった。イル・ド・フランス地方では共産党も健闘して、予想を上回る7.2%を得た。 |
62.11% 3月21日に行われた地方圏議会および県議会選挙の投票率。6年前の選挙に比べると4.4%増。 10% 61 032人 1215.11 €最低賃金(月169時間労働・手取り) 2190 €民間企業での平均給与(手取り) 2358 €公務員の平均給与(手取り) |