ゴチックスタイルの定番ブーツ、New Rockにスパイクを立たせた。 |
スパイクが一般化して巷に氾濫してきたので、元来のスパイク愛好者向けの商品も趣向が少しずつ変化。 |
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edememoniu*のご主人と愛犬ファントーム君は首輪がお揃い。 *11 rue du Pletre 4e |
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働きながらビジネス・スクールに通うステファン君、18歳。 「今日は大人しいスタイル」
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リュックの肩ベルトにもスパイク。高校生の間でよく見かける。
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カスケットに、ネジや釘、本物の弾丸まで尖ったものをありったけ付けた、通称ドリル君(22歳)。 |
〈ニューウェーブの夕べ〉で力強く踊っていた人。
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「ピック」とも呼ばれるこのトゲは、フランスで5年ほど前からバラ売りされるようになった。カスケットやジャンパー、リュックなどをスパイクでカスタマイズするのは楽しいそうだ。ブレスレットやネックレスなら、今やパンク・ゴチックファッションの店だけでなく、スーパーでも買えるようになったし、アクセサリーの問屋でも数カ月前から多量に入荷している。
「ここ数年はイランやアフガン戦争、テロなどの暴力的なニュースが多い。感性豊かな若者たちが、メディアから流される情報に自分を同一化すると同時に、今の社会、自分の置かれている環境に対しての反感を表現する手段がパンク・ゴチックの装い。スパイクは人を近づけない、凶器的イメージがあるから反抗精神を表現するのにぴったりだ。メタル系音楽の影響も大きい」と語るのは、レ・アール地区で20年前からパンク、ゴチック、フェティシスト系の服を扱う店* のオーナー、スコバ氏。以前はこのスタイルで外に出る勇気がなかった若者も、今ではインターネットの発達により同志を得たり、連帯感を感じられるため、自信を持ってこのファッションに身を包むようになっているそうだ。その9割が13~25歳。その後、社会デビューすると違ったスタイルになるのだ。(美)
*Boy Loove Girl : 7 rue du Cygne 1er
とくに水曜の午後と土曜日にこの店の前に行けば、トゲトゲの中学・高校生に会える。