オート・ソーヌ県フジュロール町に住むジョゼットさん一家。夕食にインゲンが出たが、娘さんの一人が叫んだ。「おかあさん、お皿の中にハツカネズミ!」このインゲンはスーパーで買った缶詰を温め直したもので、「火にかけたときに匂いがいつもと違うな、という気がしたんですが…」とジョゼットさん。「カエルが入っていたケースはあったけれど、ハツカネズミは初めて」と、報告を受けた消費者保護団体。当の缶詰会社は「ごくまれなケース。ハツカネズミといっしょに返送してもらえたら、お詫びに同じ缶詰を1ケース差し上げます」
●観光バス転落、28人死亡
5月17日午前4時45分ごろ、高速6号線リヨン北部で、ドイツ人乗客74人を乗せた観光バスがスリップして高速道路から転落、運転手をふくむ28人が死亡し、5人が重傷を負った。雨で路面が滑りやすくなっていたうえに、バスが制限速度をオーバーする時速120kmで走っていたことが原因とみられている。
●サッカーシーズンも大詰め
5月20日、リヨンのオランピック・リヨネチームはモンペリエと引き分け、最終戦を待たずに、02-03年度サッカーフランス選手権のチャンピオンに。24日の最終日には、ASモナコがトロワを6-0で破って2位を確保。3位にはマルセイユ。最多ゴールは26点を決めたモナコのシャバニ・ノンダ選手。2次リーグの覇者はトゥールーズ。
●社会党のオランド書記長再選
昨年の大統領選挙第1回投票でジョスパン候補が敗退して以来、低迷を続けてきた社会党の全国大会がディジョンで開かれた。全国で老齢年金制度改革案に対する反対の声が高まっていることもあり、左派としての立場を明確にすることが強調された。5月22日、フランソワ・オランド氏が書記長に再選された。
●ラグビーもトゥールーズ強し
5月24日、ダブリンで行われたラグビーのヨーロッパ杯決勝戦は、それぞれ英国、アイルランドの強豪を破ってきたトゥールーズとペルピニャンのフランスクラブ同士の対戦となった。前半、強風の利を得て1トライ、5PK で19-0と差をつけたトゥールーズが、後半のペルピニャンの猛烈な反撃をかわし、22-17で1996年に続いて2度目のチャンピオンの座についた。
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●カンヌ国際映画祭![]() 5月24日、第56回カンヌ国際映画祭(パトリス・シェロー監督が審査員長)が閉幕した。今年のパルムドールは、高校での銃撃事件を扱った、米国のガス・ヴァン・サント監督の『Elephant』。同監督は合わせて監督賞も受賞。グランプリはトルコのヌーリ・ブリゲ・セラン監督の『Uzak』。フランス映画はフランソワ・オゾン監督の『Swimming pool』など5本がコンペに出品されたが、すべて涙をのんだ。 ●タバコが高くなる! 4日後の〈国際禁煙デー〉を控えた5月27日、ジャン=フランソワ・マテイ厚生相は、記者会見で、毎年タバコの値段を25%上げ、3年間で倍にしたいと発表。これが実現すると、2006年にはタバコ1箱の値段が7.65ユーロ(50フラン)に達することになる。今年の1月6日にタバコが8~17%値上がりして以来、販売量が10%落ちていることなどから考え、この値上がりで若者たちを中心にタバコの消費量が20~30%減少する見込み。 |
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