(南)が推薦する5月のシャンソン。

★★★★Axel Bauer
 仏ポップス・ファンには、アクセル・バウエルのコンサートがお勧め。20年前、”Cargo de nuit” のプロモーションビデオが人気を呼び、70万枚のレコード売り上げを記録。最近、ザジと歌った《A ma place》 も40万枚のヒット。
13日/20h30 31
(Fnac/Virgin)
*Olympia : 28 Bd des Capucines 9e
08.9268.3368
★★★Vincent Delerm
 今年の仏音楽大賞の新人アルバム部門を受賞したヴァンサン・ドレルム。ピアノを弾きながらかげりのある声で歌い、特に女性ファンの間で評判。ロシアの作家やシェイクスピアの名前が歌詞の中に顔を出したりして少々文学的。映画のシーンを観るような歌に感動したかと思うと、プチブル的な内容の歌が鼻につきもする。話題のCD《Tot ou tard》は、ベナバールやサンセヴェリノをしのぎ、カルラ・ブルーニに次ぐ22万枚のヒット。
20~24日/20h 23.10

*Bataclan : 50 Bd Voltaire 11e
01.4314.3535
★★★Weepers Circus
 ストラスブール出身のエレガントな5人組、ヴェーパー・シルキュスの久々のパリ公演。ブラッチやテット・レッドの前座で歌って評判になった興味深いグループだ。マヌーシュやケルトのメロディーをバックに、寓話や艶歌などを織りまぜたステージは大人のファン向け。新アルバム《Faites entrer》をリリース。
21~22日/20h30 15

*L’Europeen:5 rue Biot 17e 01.4387.9713

ヴァンサン・ドレルム


●日曜の朝の室内楽
 日曜だからといって朝ねぼうしていてはいけません。5月は、素敵な室内楽のコンサートが二つもあるのだから。
 11日は、トン・コープマン、カスリン・コック、パトリッツィア・マリサルディらのハープシコード演奏で、バッハの、2台、3台、4台のハープシコードのための協奏曲。オーケストラはコープマン自身が指揮するアムステルダム・バロック・オーケストラ。
 25日は、それぞれの楽器の第一人者として国際的な評価を受けているミュージシャン3人が共演。ピアノのフランソワ=ルネ・デュシャーブル、クラリネットのポール・メイヤー、ヴィオラのジェラール・コース。プログラムも3世紀以上をカバーするユニークさ。バッハの管弦楽組曲第2番(編曲)、モーツァルトのピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲、シューベルトの即興曲抜粋、ラヴェルのピアノ協奏曲(編曲)。
いずれも11h開演。
20
(当日売りのみで10hから発売)
*Theatre du Cheatelet :
1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840

●伊藤浩子『心の叫び Quintessence』
(Melodie)
 パリ・ミュゼットの楽しく汗をかくようなリズム感、あるいはタンゴのような官能的な泣き節、そんなアコーデオンを期待してこのアルバムを聴くと意表をつかれてしまうだろう。伊藤浩子のアコーデオンは、静謐でどこまでも美しい音でメロディーを歌っていく。ジャズ、タンゴ、クラシック、アフリカ音楽、あるいは日本音楽(『男はつらいよ』のテーマ曲も入っている)など、さまざまな音楽のジャンルと出会いながら、彼女ならではの感性でつづれ織りしてきた世界…。パリ公演に出かけてみたい。
7日/20h30 10

*Satellit Cafe: 44 rue de la Folie-
Meiicourt 11e 01.4700.4887
●じゃんけんぽん(おーらいレコード)
 2001年エスパス・ジャポンで行われたジャズのライブが日本でCD化され、評判を呼んでいる。「(トランペットの)沖至とドラムス佐藤真、バイオリン太田恵資、ベース立花泰彦、ギターのジャン・フランソワ・ポボロスたちによる自由な対話、おしゃべりの様相。実際にステージ上で「じゃん・けん・ぽん」して共演者を決定し、あとは信頼できる音楽家どうしの解放された精神が浮遊していく。この音たちは気に障るくらいに自由闊達に飛び回り、笑いあうのだ。(…)これだけ自由に交感できれば楽しいな。 さまざまな国の民謡やジャズの断片が自然にわいてきた」(スイングジャーナル2月号:都並清史)

*フランスで購入されたい方は
makoto@ilyfunet.comまで。
エスパス・ジャポンでも販売中。