仕事がら、家に閉じこもりがちな日々が続くことがある。そんなとき、身なりも気分もだらしなくなりがちだ。そこで朝は、服装を整え、近くのカフェへ外出することにしている。しかしどのカフェでも良いわけではない。一日を新鮮にスタートさせるにはそれなりの条件がある。家の周りのカフェを点検してみよう。
まず、酒飲みが毎夜、集まるカフェがある。ここは、朝になってもまだ酒の臭いが漂い、コーヒーを飲む前から、二日酔いの気分になってしまう。もちろん、さわやかな一日の始まりには適さない。
暇な老人のたまり場になっているカフェもだめ。四方山話や愚痴に巻き込まれる恐れがある。これから仕事を始めねばならないのに、瞬発力を奪われてしまう。あまり小さなカフェも避ける。朝の清らかな空気が欲しいのに、たばこの煙が充満していることがある。
お客へサービスのつもりなのかテレビがつけっぱなしのカフェがある。これも困りもの。朝からテレビなど見たくない。ゲームがおいてあるカフェはもちろんダメ。あの音は耳障り。でも、新聞がおいてあるのは歓迎だ。自分で買わなくてすむ。また、定食がおいしく、昼時には賑わうカフェもあるが、昼に向けてエネルギーを蓄えているのか、朝は寝ぼけぎみ。
理想の朝のカフェは、前日のよごれた空気がすべて入れ替えられ、掃除が行き届き、さわやかで広々したカフェ。混みすぎてなく、かといってガランともしていなく、静かに新聞を読む人がポツポツいるカフェ。日射しが入れば申し分ない朝の始め方だ。パリの贅沢は金がかからないところがいい。(美保)