年末年始は、やれノエルだ、忘年会、新年会だと、胃も休む暇なく働き続け。そんな時には、サン・マルタン運河の近くにあるオーガニックのレストランへ。オーナーは若く美しい元教師の女性です。
6カ月間インドに滞在し、インド伝統医学アーユルヴェーダの先生に直々にレシピを教えてもらったという薬膳料理は、米や野菜、果物を中心としたスパイシーな味付けがポイントです。オーナーによると、なるべく器具を使わず音を立てずに料理することで、素材が持っているパワーを保つことができるそうです。
季節と市場の関係でメニューが決まる日替わりメニューは7品で17ユーロ。昼間からワインを飲む友人を尻目に、ここはヘルシーにジンジャーとレモンのジュースを頼みました。そしてデザート以外の6品の料理の登場です。大根とアボガドのビネグレットソース和えはさっぱり感が日本人には受けそうです。栗かぼちゃの天ぷら…なるほどフランスの水っぽい栗かぼちゃは天ぷらにして食べればよかったのですね。ほうれん草とレンズマメのカレー煮込みは、インド風クレープ、ナンで包んで食べるとイケます。ニンジンとココナッツとお米のサラダと洋ナシのチャツネは、「ごはん」に数えるのにはちと甘すぎますがまずまず及第点です。
さてデザートはカッテージチーズのようなものにバラとサフランの風味を加えたもので、和菓子に通じる美しさとおいしさです。日本の千手観音や鬼子母神は、インドの神カーリーが日本に来るまでに変化をとげたものだそうですが、ここPomanaで日本の薬膳料理のルーツをみたような気がします。(浜)
Pomana
Adresse : 39 rue des vinaigriers, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4037.1919
日休 土は夜のみ。カード不可。