新婚だから? あったか~い我が家。 地下鉄Ourcq駅 。54m2。家賃580EUR(管理費、駐車場、暖房費込み)。

 今年5月に結婚したばかりというヤンさんとリエさんのお宅は、建物も家具も新品ピカピカでいかにも新婚家庭の趣。本人たちは、ヤンさんの研修先のモンペリエで2年も一緒に暮らしているので新婚という気がしないと言うけれど、外から見れば十分アツアツの新婚さんだ。
 フランスの大蔵省の機関に勤めるヤンさんの仕事の都合で、6月にパリにやってきた二人。国家公務員用住宅を申請し、斡旋されたのが現在の住居だ。通常、斡旋されるのは一つの物件のみで、複数の物件を比較することはできない。気に入らなければ10日以内にその旨を伝えて違う物件を紹介してもらう仕組みだそうだ。彼らの場合は、斡旋された物件を下見し、1軒目で即決し9月に入居した。「他に12区や13区にも物件があると聞いていたので、19区はどうかなと思ったのですが、建物はきれいだし、環境も悪くないので決めました」とリエさん。新建築の建物は、窓も大きく部屋は明るいし、ベランダが両側にあるのもグー、防音、断熱も優れていて快適そのものだ。
 二人が以前暮らしていたのは、パラバスというモンペリエの海辺の町。風が強いうえに、建物も古く、冬はすきま風が入りとても寒かったのだそうだ。「とにかく部屋がいつでも温かく快適なのが気に入っています」とヤンさん。
 我々からすれば何とも羨ましいのは、これだけの条件を備えての格安な家賃。公務員のメリットは大きいですね、とヤンさんに聞くと、「僕たち公務員はいくら超過勤務をしても給料は変わらないし、少しくらいはメリットもないとね」とのこと。とはいえ、やっぱり羨ましい。
 唯一の難点は収納庫。ドアが内側に開くので、ドアの開閉のためには手前半分には何も収納することができない。仕方がないのでドアは今のところ開けっ放し。
 パリでの新生活がスタートしたばかりの二人だが、すでに数年先のことも考えている。将来は、環境のいいパリの西郊外のシャトゥかヴェジネあたりにマイホームを持ちたいのだそうだ。(里)


居間の壁にはクリムトの複製画。「ルーヴルにある絵やモダンアートでは部屋の雰囲気に合わないので、2人で気に入った絵になりました」

学業が忙しいリエさんのためにキッチンに立つことも多いヤンさん。炊事姿もさまになっている。旦那様の鏡!

トイレには、和風小物が集合。
ヤンさんが相撲の大ファンなので、相撲手ぬぐいやうちわ…。


ビュット・ショーモン公園でジョギング。
 ヤンさんとリエさん宅は、ラ・ヴィレット公園にもビュット・ショーモン公園にも歩いて行かれるお散歩天国の界隈にある。夏はさぞかしピクニックや散歩の回数が増えることだろう。ヤンさんは、同僚に誘われて、近いうちにビュット・ショ−モン公園でジョギングを始める予定だ。
 ビュット・ショーモン公園は、平たんな公園と違って、敷地内は高低差があり風景も変化に富んでいるので「テーマパークのように飽きないのがいい」。昇り降りが多くちょっとハードかもしれないが、緑も多く、ジョギングには最適だ。
 公園を訪れてみると、なるほどたくさんのジョギングをしている老若男女にすれ違った。
 スポーツで汗を流すのもいいけれど、食いしん坊なら、公園近くにある昔ながらの製法にこだわるパン屋に注目。公園に行く前に寄って、パンやお菓子を頬張りながらの散歩もよさそうだ。(里)


*Au Vieux Four(パン屋)
83 rue de Crime 19e 01. 4240.6455