美食の国フランスの食生活がどんどん変化をつづけているような気がします。最近よく目にするのは、日本でも見かけるような「シェフ誰々おすすめの」というレトルト食品(パッケージのシェフの写真はお約束!)。
マクドナルドなどファーストフードの進出はこのフランスでも目を見張るものがあります。しかし、どうしてもそのような食事ばかりをしていると健康を害するという、ジャンクフードのイメージがついて回るのは避けられません。
そこで、フランス人有名シェフがすすめるレトルトだったら、少なくともハンバーガーよりは体に良くて美味しいということでしょうか。もちろん、包装して売られているのは、そのシェフが作っているわけでもなく、ハンバーガー同様、工場で大量生産されているのだと思います。
しかし、こちらの雑誌などに紹介されているお料理レシピは日本のそれと違って、妙にお洒落でめっぽうむずかしそう。一般人にはとても作れそうにないものばかりか、働いている人にとっては手がかかりすぎて目のごちそうとしかならないでしょう。
食通で美的感覚が優れているというレッテルをはられたフランス人は、中身はそう大差なくても、ファーストフードよりシェフおすすめのレトルトの方が安心できるのでしょうか。(美)