●無謀運転事故で母娘3人が死亡 5月26日、パリ郊外ヴィトリー・シュール・セーヌ市のバス停に、時速100km以上で220馬力のポルシェが突っ込み、バスを待っていたジェニーさん(29)と娘のアナエルさん(5)、マエヴァさん(3)が死亡、5人が負傷。運転していた男(25)はいったん逃走したが、その後警察署に自首したところを、過失致死の疑いで逮捕された。借りたポルシェに乗って友人2人と試運転中だったと自供。 ● 教員試験に不手際 5月22日、1万4000人の受験者を集めて、イル・ド・フランス地方の小学校教員採用試験が行われたが、フランス語の試験の課題が、国立通信教育センターの模擬試験と同じであることがわかり、受験者の一部が不公平であるとして再試験を要求。5月28日、フェリー新教育相は、同フランス語の試験を無効とし、6月12日に再試験することを決定した。この一年間だけでも、試験問題が間違っていたり、受験場所が一部に誤って通知されたり、解答用紙が盗難にあったりなどして、すでに6回も各種の教員採用試験が無効になっている。 ●「スクリーム」殺人 6月3日19時ごろ、ナント市郊外のサンセバスチャン・シュール・ロワール市で、ナイフで17カ所を刺された15歳の少女を通行人が発見。すぐ病院に運ばれたが2時間後に死亡。同日夜、容疑者として、被害者が指名した、ナント市の高校に通っている17歳の少年が逮捕された。容疑者は被害者の友人で、2週間前に映画『スクリーム』を観て以来、誰かを殺そうと決心していたと自供。自宅から『スクリーム』の覆面と犯行に使われたと思われるナイフが見つかった。 ●AZF社工場爆発の原因 昨年9月21日、トゥールーズ市郊外のAZF社化学肥料工場で強い爆発があり、死者30人、負傷者約2500人を出したが、6月5日、その取り調べを進めていた予審判事は、爆発の原因は、倉庫に蓄えられていた硝酸アンモニウムに、不注意にも塩素系廃棄物が混入されたためという結論を出した。どちらも同じ外見の袋に入って隣り合わせに保管されていたり、危険性を知らない下請けの従業員が運搬などを行っていたことを指摘し、AZFの親会社、トータル・フィナ社に責任があると指摘。トータル・フィナ社はこの結論に直ちに抗議。6月末に同社による調査結果が発表される。 ● 診察料20ユーロに 6月4日から5日にかけて、各医師組合とCnam(全国健康保険公庫)の間で16時間にわたる交渉が行われ、7月1日から一般開業医の診察料を20€に、また今秋から回診料を30eurosに引き上げることで同意に達した。Cnamは、この引き上げによる健康保険の赤字増加をおさえるために、抗生物質の処方を必要な場合のみに限ること、全体の処方薬の25%をコピー薬(20%から30%安い)にすることを要求。医師組合側はこの見返り案を受け入れた。 ●ローランギャロス杯決勝 6月8日と9日、テニス全仏オープンの決勝戦が行われた。女子シングルスは米国のウイリアムス姉妹の対戦になり、パワーとスピードにまさる妹のセリーナ・ウイリアムス選手が初優勝(7-5、6-3)。男子はアルベルト・コスタとフアンカルロス・フェレーロのスペイン勢同士の対戦になり、絶好調のプレイを見せたコスタ選手がやはり初優勝(6-1、6-0、4-6、6-3)。 |