フランスは文化の国です。そしてフランス人は文化の豊かさを鼻にかけるところがあります。数年以来、フランス政府は、グローバリゼーションが進むなかで、「文化的な例外」を擁護しています。ラジオでは、フランスの音楽を少なくとも40%流すという割当を定め、またテレビでは、外国、特に米国からの映画とシリーズの放送を制限していました。そしてフランスの文化そのものがテレビの主なテーマの一つになりました。 ベルナール・ピヴォーがこのフランス文化の砦のシンボルで、1970年以来彼は、毎週テレビでフランス文化の宣教者でした。20年以上、彼の “Apostrophes” と”Bouillon de cultures” という文学番組がテレビでの一つの模範的番組でした。毎週金曜日、ピヴォー氏は新刊の小説やノンフィクションを紹介することによって、フランス19世紀のサロンの伝統を保存しました。ゲストの作家たちにインタビューしているときの彼の教養の広さに驚かされます。 フランス語が英語の表現におびやかされるようになったので、ピヴォー氏は”La dict仔” という一年に一回のイベントを創り出しました。毎年数百万人がこの番組に参加し、学校でのように彼の口述を聴きながら書き取ります。一番間違いが少なかった人が勝利者です。 ピヴォー氏は文化とフランス語の守護者でしたが、7月にテレビを去ります。国営のFrance 2が、ピヴォー氏の後任者を探していますが、彼の遺産を受け継ぐのは難しく、新しいコンセプトが必要という人が多いです。ポスト・ピヴォー時代が9月から始まります。次のフランス文化の宣教師は誰でしょう。(クロード) |
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