ワイン通のマリコさんが一緒なので、ブションと呼ばれるリヨン風居酒屋へ。ここでは、ワインを生産者から直接仕入れている。ご主人のベルナールさん選りすぐりのワインを気軽に堪能することができるだけでなく、しっかりと食事もできる。赤いチェックのクロスのテーブル席では、ボリュームたっぷりの150Fコースを楽しむ人でいっぱいだ。
私たちは、スペシャリテを1 品ずつ頼むことにしたのでワイン樽がテーブルになっているコーナーへ。どちらもワインは赤でも白でも合いますよ、というエヴリーヌさんのおすすめに従い、私は豚の腸詰めアンドュイエット(85F)、マリコさんはリヨン風トリップ(仔牛などの胃袋のワイン煮込み80F)のグラタンを。ワインはアリゴテの白をグラス(18F )で頼んだ。
サービスのソーシソンをつまみながらキリリと冷えたワインを飲んでいると、 こんがりと焼かれたアンドゥイエットとトリップが登場。トリップは、エストラゴンの風味が効いていて美味。モツ料理と聞いて敬遠しがちな人でも大丈夫そうだ。アンドュイエットは焦げたところが香ばしくスパイシーで、新たに頼んだボージョレ地方の赤ワイン、レニエ(46clのカラフ で72F )との相性もバツグン。どちらの皿もジャガイモが付け合わせなのでかなりのボリュームだ。クラフティ(35F)などのデザートにもそそられたが、残念ながらお腹が一杯になってしまった。
「日本人のお客さんはとてもサンパなので大歓迎」というエヴリーヌさん。フランスの文化を胃袋で感じたい人はさっそく駆けつけてみよう。(里)
Les Coteaux
Adresse : 26 bd Garibaldi, 75015 Paris , FranceTEL : 01.4734.8348
火~金12h-14h/19h-21h 土・日・月休