OVNI 478 : 2001/5/1

●クルド難民はシリアから
2月17日、南仏サン・ラファエル市の海岸に座礁したイースト・シー号から救出された908人のクルド難民は、イラク出身と取り調べに答えていたが、服装や訛りがイラクに住んでいるクルド人と異なっていることなどから、調査が続いていた。その結果、少なくとも750人はシリアからやってきたことが判明。密入国を手引きした者に、シリア出身というと即刻国外退去させられる、と脅かされたことがウソの理由だという。
●パリ-ルーベ自転車レース
今年で第99回目を迎えた”Pais-Roubais”(264.5km)は、自転車の一日ロードレースではもっとも歴史が古く、また舗道が多いため一番過酷なレースだ。3月15日はあいにくの雨と風で、車輪が滑って落車する選手が続出する難レースとなった。1位は6時間45分でゴールインした、オランダ人のセルヴェ・クナーヴェン選手(ドモ・チーム)。2位には交通事故の重傷から立ち直ったムセウ選手。選手は全員泥まみれ、顔の区別がつかないほど。
●危険な砲弾、住民避難
パ・ド・カレー県、ヴィミー町郊外に第一次および第二次大戦の砲弾1万6000個(173トン)が野積み状態でストックされているが、そのうちの一部から非常に危険な毒ガスなどが漏れる可能性が高くなったため、マルヌ県のシュイップ町にある軍の施設に移されることになった。
4月13日、ヴァイヤン内相は、ヴィミー貯蔵所から半径3km 以内に住んでいる約1万3000人を避難させることを決定し、住民は近くの体育館や高校の寮、ホテルなどに収容された。16日未明、3200個の砲弾は7台のトラックに積み込まれ、50台以上の車にエスコートされながら、240kmの道のりを徐行運転で移送された。ヴィミー貯蔵所では、その後も防御壁作りなどの作業が続いたため、住民がマイホームに帰還できたのは、20日だった。
●ディッキンソン事件解決に向かう
1996年7月18日、ブルターニュ地方プレーヌ・フジェール町にあるユース・ホステルで、13歳のキャロリン・ディッキンソンさんが性的暴行を受け殺害された。これまで同町の男性をはじめとする3615人のDNA鑑定を行うなど、取り調べが続けられていたが、48人の重要参考人のうちただ一人行方不明になっていたスペイン人のF・A・モンテス容疑者が、3月13日に米国フロリダ州でわいせつの疑いで逮捕されていることがわかった。同容疑者のDNAと、殺害現場で検出された犯人のものが一致、事件は解決に向かう。
●ダノン社、評判を落とす
3月29日、アグリビジネス部門のフランス大手ダノン社(Badoit, Evian, Gervais, Bio, LU, Heudebert…)は、売れ行きが伸び悩んでいるビスケット部門のリストラとして、2004年までにカレー市、リス・オランジス市にあるLUの工場を閉鎖すると発表。両工場の従業員たちは、「ダノン社は全体で40億Fの黒字、工場閉鎖は従業員を無視」とスト突入、消費者にダノン製品のボイコットを訴えた。この訴えに応え、両市だけでなく、左派系市長数人が学校給食などからダノン製品を閉め出すことを決定。国民議会の議員たちも共産党を中心に90人が、不買運動支持の署名。4月21日には、カレー市での工場閉鎖反対デモに2万人が参加した。
●大統領選挙優先
4月24日、国民議会は、国民議会選挙と大統領選挙の日付の前後を逆にする法案を可決。シラク大統領や保守政党は、選挙の思惑もあってこの法案に反対を唱えていた。「大統領選挙を優先するのは国民の意思にかなっている」とオランド社会党書記長。この法律で、大統領選挙は2002年の4月末か5月初め、国民議会議員選挙は6月に行われることになる。



■ ピルはもう必要なし
 EUの数カ国ですでに普及している避妊器具Implanonがフランスでも5月2日から市販され始めた。インプラノンとは3年間使える、マッチ棒ほどのスティック状の避妊器具で、腕の内側の皮下(右利きの人は左腕、左利きの人は右腕)に婦人科医が部分麻酔しピストン式アプリケータで挿入するだけ。インプラノンは月経前期のホルモンを排出しつづけ、子宮頚管粘液の成分を変質させ排卵を抑止、妊娠を避けられる。実際に使用した12万人のうち1人も妊娠していないそう。副作用としては、35%の女性は月経回数が減り、15%は月経時の出血量が多くなるそう。取り外しも簡単で、数日後には再び妊娠できるという便利な避妊器具。1本906.20F (138euros)で、避妊薬と同様に医療保険の返済率は65%。市販されたばかりのインプラノンを取り付けてくれる婦人科医は現在200人ほどだが、数カ月後には全婦人科医の半数になる予定。フランスでは女性の避妊法としてピルが65%使用されている。