第3回ドーヴィル・アジア映画祭ほか

 ♪シャバダバダ、ダバダバダ…映画『男と女』の舞台としても有名な北の避暑地ドーヴィルで、3月1日から4日までアジア映画祭が開催される。今年で3年目の本映画祭に、日本はもちろん中国、韓国、タイ、台湾、インド、スリランカなどから貴重な作品が一堂に集まる。
 今年のコンペ部門は、シンガポールの『Eating Air』、中国の『Spacked Out』、タイの『Bang-rajan』などがグランプリを競い合う。パノラマ部門にはおなじみツイ・ハーク作品が。注目のオマージュ上映には、台湾のシネアストSung Tsun Shouの70年代傑作群や、巨匠・黒澤明の『影武者』ディレクターズ・カットなど。子供用プログラムには虫プロアニメ『青い鳥』が登場する。
 ゲストの豪華さも自慢で、昨年は浅野忠信が参加。今年は北野武、三池崇史両監督に参加要請中だとか。もちろん他の国からも沢山のゲストがやってくる。旅行がてら、フランスの地でアジアを再発見できるこんな映画祭はいかが?(瑞) 
www.premiere.fr/festival_asiatique/
●Docteur Mabuse
 フリッツ・ラングが1922年に撮った無声映画『ドクトル・マブゼ』は、犯罪映画の古典的名作だ。「今や、世界は私が誰であるかを知ることになるだろう。神も法も知らないひとりの巨人であることを」と叫ぶマブゼ。人間の影の部分をこれだけ凝縮してクローズアップし、醜悪に描いた作品は類をみない。この傑作が5時間の新プリントで、24日、ヴァランス市で上映される。ミカエル・オブストが作曲した音楽がアンサンブル・アンテールコンタンポランによって同時に演奏される。また「マブゼとワイマール共和国下の映画」と「1933年以降アメリカに亡命した映画監督」という二つのテーマのもとに、ラング、パブスト、ムルナウ、ワイルダー、シーオドマク、ジンネマン、プレミンジャーらのめったに見られない作品も公開される。 (2月22日~3月4日)
*CRAC, scene nationale : 36 bd du General-de-Gaulle 26000 Valence

04.7582.4410 www.crac.asso.fr


旧ソ連で公開された時の
『ドクトル・マブゼ』のポスター (1927年)