●失業率の低下が続く 7月も失業者が4万人減り、失業率が1.9%低下した。これで、97年6月に左翼連合政府ができてから、失業者は計35万人減。 ●ケルト音楽が大ブーム 8月6日から15日まで、ブルターニュ地方のロリアン市で開催されたケルト音楽祭に、伝統音楽のフェスティバルにしては異例の45万人 (昨年より15%増) が訪れた。トロットマン文化相は、開幕の挨拶で、ブルターニュ語を含めた地域語への強い支持を表明した。 ●皆既日食 8月11日、ロレーヌ地方やアルザス地方はあいにくの曇り空となったが、ノルマンディー地方などで雲の合間から皆既日食が観測できた。またフランス人の4人に1人が、テレビの日食特別番組の前に釘付けになり、テレビでの日食を専用眼鏡なしで見てしまったが大丈夫か、などという電話も病院にかかってきた。その専用眼鏡は売り切れになったところも多く、目への悪影響が心配されたが、キャンペーンの効果が上がってか、網膜をやられて視力が落ちた人は5人にとどまった。 ●マクドナルドを襲った農民連合 欧州連合が成長ホルモンを投与された米国産牛の輸入を禁止したことに対抗して、米国は7月29日より、フランス産のロックフォールチーズやトリュフ、イタリア産トマト、デンマーク産豚肉などに100%の課税を実施。8月12日、Conf仕屍ation paysanne (農民連合)などに属するロックフォール製造業者がアヴェロン県ミヨー市で建設中のマクドナルドを襲い、約100万フランの損害を与える。8月19日、農民連合の創立者、ジョゼ・ボヴェさんが自首し拘留される。8月31日、モンペリエ市の裁判所前で彼を支援する農民連合やグリーンピース、極左に属する500人余りが抗議デモ。10万5000フランの保釈金のためにと寄付金がフランスだけでなく米国からも届いたが、ボヴェさんは「安全な食品ときれいな農業の闘いのために必要なら、私は刑務所に残る」と表明。しかし、9月8日、周囲の説得に応じて保釈金を払い仮釈放された。 ●危険なカー・アクションシーン 8月16日、パリ16区で “Taxi 2” (リュック・ベッソン製作) のカー・アクションシーンが撮影されていたが、スタントマンが運転する車が予定より15m 先に落下して撮影団に激突。カメラマンのアラン・デタルトルさん (41)が出血多量で死亡し、アシスタントが重傷を負った。 ●まあまあのフランスチーム 8月21日から29日にかけてセビリアで開催されていた世界陸上選手権で、フランスチームは、ユニス・バルベルさんが7種競技で金メダル、ステファン・ディアガナさんが400mハードルで銀メダル、そして女子400mリレーではみごとに銀メダル。有力なメダル候補だった棒高跳びのジャン・ガルフィオンさんは5m70 もクリアできなかった。 ●新学年が始まる 9月6日から新学年が始まった。幼稚園児+小学生657万7000人、中学生337万人、高校生151万2000人、技術高校生78万1000人で、全体で昨年より5万8000人減。今年は中学校 (フランスでは4年制) の改革に力が入れられていて、一年生 sixiemeと2年生cinquieme では、フランス語や数学が得意でない生徒向けに補習授業を行い、一年生には各クラスに教室を与える、などがその内容だが、教室や教師の不足で実施不可能な中学校が多い。 ●危険な(?)郊外団地 月刊誌 “Entrevue” の8月号に、パリ郊外の団地で若者たちが大麻を吸ったり、アパートから警官に冷蔵庫を投下したりするなどの写真が掲載されたが、記者が、若者たちに100Fを払ったうえでのヤラセだったことがわかった。冷蔵庫は発泡スチロール製だった。 |