“Ils n’auront pas ma peau comme ça. Je veux qu’ils arretent de donner des permis de détruire. Je suis beaucoup moins forte que la Mairie de Paris, je n’en suis pas pour autant moins vaillante.” |
「こんなくらいで負けはしないわ。(古い建物の)取り壊し認可を止めてほしいの。私は、パリ市政に比べれば微力だけれど、頑張るわ」と元気いっぱいのグレコ。ジョルジオ・アルマーニのサンジェルマン出店計画にも反対してきた。 先月、パリのオデオン座で 6年ぶりに歌ったグレコの公演は、近年になく大成功だった。観客の大半は、黄金時代を体験したこの界隈のお年寄りやスノッブな若者たちで、このサンジェルマンのエゲリア神に惜しみない拍手を送った。 グレコは、1927年モンペリエ生まれ。父親は警察官。のち両親が離婚。第二次大戦中、母親はレジスタンスの闘士だった。戦後、グレコはパリのサンジェルマン界隈で実存主義を唱えるサルトルらに合流。彼女の黒づくめの服装が注目された。61年以来、数多くの来日公演。82年、回想録「JUJUBE(グレコ恋はいのち)#を発表。偉大なジャズマンだったマイルス・ディヴィスに恋し、彼に対する周囲の心ない人たちの人種差別に涙を流した話はあまりにも有名だ。(南) |