OVNI 436 : 1999/5/1 N° 436 1999-05-01 ●サン・ドニ県のサッカー試合禁止3月末にゴールキーパーがナイフで刺されるなど、試合前後の暴力沙汰が続いているサン・ドニ県で、4月初めから2週間アマチュアのサッカー試合が禁止された。その後、警察や青少年・スポーツ担当省から、緊急の際の警官の出動、昨年のワールドカップの利益の一部を同県の選手育成に回すなどの提案があり、4月25日から試合再開。●カマンベールのリステリア菌騒動つづき“Le Petit”社のボワセル社長は、ベルギーで同社のカマンベールからリステリア菌が発見されて以来、売り上げが75%も落ち込んだたため、従業員120人中、30~50人の一時休職処置が必要と発表。フランス側での検査では菌が発見されず、「私たちの製品は完全に無害」と強調した。●マイカー族の負担軽減ルノーのクリオを運転している人を例にとると、クレジット、保険、修理費、駐車料金、ガソリン代などをトータルすると、昨年は年間平均38704フランの出費になり、一昨年に比べて5%減。クレジットの利率が下げられたことが主な原因だが、相変わらず家計の約31%を占める。●大気汚染は死を早める4月19日、環境省および厚生担当省が発表した報告によると、パリ、リヨンなど9大都市での調査で、大気汚染、特に自動車の排気ガスによる汚染が、心臓や呼吸器官に疾患がある265人の死を早めていることがわかった。●デパートの下着ショー4月13日から、ギャラリー・ラファイエットのショーウインドーの中で、美しいモデルたちがシャンタル・トマス新コレクションの下着をつけて行ったり来たり。17日、ショーウインドーの前でフェミニストたちが「ラファイエットは娼婦のヒモになった!」などと抗議。20日、デパートは下着ショー中止を決定。●デュマ氏弁護団と判事の闘いローラン・デュマ憲法評議会議長の弁護団は、エルフ社疑惑に関するドヴィエ=ジョンクールさんの事情聴取 (3/3) は「偏っている」として、ジョリ、ヴィクニエフスキ両予審判事の忌避を求めていたが、4月14日、控訴院は、事情聴取はドヴィエ=ジョンクールさんが自発的に望んだことであり、忌避する理由にはならないと却下した。●フィリップ・セガン氏 “自爆”RPR (共和国連合) の総裁で、6月の欧州議会選挙のRPR – DLリストを率いていたフィリップ・セガン氏が、4月16日、突如辞任表明。シラク大統領が、単独リストを掲げるUDF (フランス民主主義連合) のバイルー氏と会っていたことなどが辞任の理由で、”滑稽だ” と解皮肉る日刊紙が多かった。シラク大統領は「悲しくとても驚いた」とコメント。反シラク派であったこともあるニコラ・サルコジ氏がRPR総裁代理を引き受け、欧州議会選挙も率いることになった。●ユーゴ空爆が続いている4月8日から10日にかけ、アルバニア系難民の受け入れを希望するフランス人向け専用電話に約35万件の電話があり、6000件が正規に登録された。クシュネール厚生担当相によれば、約5000人の受け入れが可能とのこと。国防省は、ユーゴ空爆で、当初の軍備予算より月2億5千万から3億フランの超過と発表。これには、弾薬やミサイルの費用や人道的救援の費用は含まれていない。シラク大統領は、21日夜テレビで、「この悲劇の余波をこうむっている隣国への援助を強化するようにNATOに提案したい。欧州連合は、欧州の入口で起こっているこの危機の政治的解決のために、あらゆる役割を演じなければならない」英国のトニー・ブレア首相は、コソボへの地上軍投入が必要と主張するが、21日、フランス共産党のユー書記長は、「地上軍投入は破滅を招く」と語った。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。