Vouvoyer N° 433 フランス語連載コラム 1999-03-15 いつ”握手”から”頬にチュッ”に移るのか、という話を書いたら、いつ”vous” から”tu”に移る?という質問をもらった。”vouvoyer (vousを使って話しかけること)” は、お互いまだ相手をよく知らない時の呼び方、というのはご存知ですね。知り合っていても、年齢が離れていたり、職業上、社会上の立場が違う時にも使われる。一線を画しておいた方が無難という付き合いをしたいときには便利な手段。家族間では常に”tutoyer”かと思うと、そうでもない例が映画「人生は長く静かな河」にあった。中流家庭のルケノワ家では、親子夫婦間でも”Vous allez bien?”などと”vouvoyer”。城なんか持っていなくても安上がりに上流階級の気分になれる、という監督の皮肉が込められていたのかなあ。距離をおいた付き合いをしてきた恋人同士の間では”Je vous aime”という告白も可能なのです。”tutoyer”については435号で。 (真) Share on : Recommandé:おすすめ記事 フランスではすきっ歯は「幸福の歯」です。 耳たぶが折りたためるほど長いのは…? 「日本人が首を横にかしげながら話す様子が好き」 甘く、渋く、硬いもの…それはなあに? 誘惑が増えそうな危険な季節の対処法…??? フランス人には「疲れ目」がない。