Bars à Vins ワインバー特集

ワイン好きでなくては、できない仕事。


とろけるようなリヴァロ・チーズで何を飲もうか、と迷っていると、ご主人のジャンさんが「最初の一本より一段階上を選びたいけれど、さっきはペルシュマンというコクのあるワインだったからなあ…」としばらく考え込んでから、「いいのがある」と店の奥に引っ込んだ。すごく高いワインが出てくるのではないかと、僕らはビクビク。
キャラフに入って出てきたそのワインは、きれいな朱色で深い香り。口に含むと年代物のマルゴーを思わせるまろやかな風味!うっとりとグラスを重ねていると、「もう本数が少なくなったからメニューに出してないが、コット・デュ・ローヌの”Cairanne”、ドメーヌ・リショーの95年もの。マニフィック!」とジャンさんの顔もほころんだ。お勘定の時にビックリしたのは、1本目のワインより安かったこと!
僕らがよく通っているワインバーのご主人ユーグさんも、おいしいワインの出所をすぐに教えてくれる。おいしさを分かち合いたい、というそんな姿勢にワインへの情熱が感じられるのだ。「店に出すかどうかを決める前には、必ずそのブドウ酒を作っているドメーヌに出かける。そうしないと、質の安定したワインを供給してもらえるかどうかの判断がつかないからね。今度の週末には、ブルグイユに出かけて、お目当てのブドウ園を訪ねる予定…」どんなワインが加わるのだろう!

(真)


 

歩道に樽がはみ出る。


ビジネスマンやモード関係の人で賑わう店だ。運よく席に座れれば食事もとれるが、時間によっては身動きできないほどの混み方で、ほとんどの客はカウンターでハムなどの盛り合わせやチーズをつまんでいる。
ふだんでも大きな樽を店の前に出しているが、ボージョレ・ヌーヴォー解禁の日になると、駐車してある車もテーブルに早変わり、路上ワイン試飲会場のようになる。11月の第3木曜日をお忘れなく。土夜・日休。
*Le Rubis
10 rue du Marche St-Honoré 1er 01.4261.0334


 

ボルドーの赤でチョコレートケーキ。


 

 「ボルドーとガトー・オ・ショコラ」とのランデブーに、足早に小雨のなかをまっしぐら。店の扉を押せば、そこは安全地帯。ボルドー色の長椅子にフーっと落ち着く。金曜の夕方、客は読書の女性と二人組。
ガトーとポイヤックを頼む。口にポイヤックがやんわり浸みたら、ガトーをアタック! フォークにからむチョコレート。口でとろける。もうひとくち。ワイ
ンをチビリ。二人組「つられて」ガトーと白の甘口、ルピアックを頼む。今度はこっちがつられてルピアック。サラッと酸味がかった甘さ。
ここで歌った若きバルバラの声の響きを、床の木は憶えているか?! 会計で夢から覚める。ガトー46フラン、計92フラン。


(美)

*L’Ecluse :15 quai des Grands-Augustins 6e
01.4633.5874 無休。12h-2h。


 

エリックさんとハシゴ。


 18区に住んでいるエリックさんは、少しずつ買い集めたワインがカーブに500本、というワイン愛好家。彼と、モンマルトル界隈をハシゴ。
一軒目は、”Le Moulin à Vins”。カウンターで何にしようかと迷っていたら、「二杯くらいお飲みになるんですか。任せてください」とご主人。一杯目はアンジューのLa Cerisaieという、軽く、赤い果実の風味が快い赤。二杯目は、コット・デュ・ローヌのVacqueyras。厚みがあり、「コショウを思わせる風味」とエリックさん。4杯で84Fだった。
二軒目は、知る人ぞ知る”Aux Negociants”。下町の雰囲気が漂い、カウンターでは近所の人とご主人のジャンさんがおしゃべり中だった。僕らはテーブルで見事なトリのローストや臓物のワイン煮をを食べながら、南仏の赤ワイン”Pecharmant” (150F)。最初はタンニンがきつい気がしたが、キャラフの中で呼吸しどんどんまろやかに。食べごろのリヴァロ・チーズには、ご主人が取って置きのコット・デュ・ローヌを選んでくれた(120F)。「素晴らしい、ジュースのように飲めてしまう!」
*Le Moulin à Vins : 6 rue Burq
18e 01.4252.8127 火 – 土夜、水・木は昼も営業。
*Aux Negociants :
27 rue Lambert 18e 01.4606.1511 昼は月~金。火・水・木は22hまで。


 

ワイン屋+カウンター


 イコール、ワインバーというお店。量り売りワインの大きな樽が並ぶ店の奥にカウンターがあり、テーブルがいくつか。ワイン好きの客が多く、ワイン談義に花が咲く。オツマミもうまいし、店内にジャズが流れるのもいい。気に入ったワインを買って帰ることもできる。
9h30-13h30 / 16h30-19h30。
日曜午後・月休。
*Le Baron Rouge :1 rue Theophile-


ダゲール街からモンスリヘ千鳥足。


 一昔前のパリの匂いが残るダゲール通り。ダンフェール側から入ると、歩行者専用のにぎやかな市場通り。
“Le Rallye Peret”は、隣のワイン屋「カーヴ・ペレ」経営の店。お勧めワインを並べた横にテラスが出ている。店内はピカピカ明るく、1910年創業という歴史を感じさせない。カウンターでコート・デュ・ローヌ(15cl、16F)を。
金子光晴夫妻が滞在した小さなホテルの先を左へ。古本屋の隣の古びた店が、ビストロ”Au Vin des Rues”です。パリのワインバーの中でも知られた店。禿げ頭で太めのご主人ジャン・シャンリオンさんと笑顔のお姉さんが迎えてくれる。壁には常連だったドアノーの写真。ちょうど昼どきだったので、1/4のリヨネ(18F) とアンドゥイエット(62F)
をもらう。伝統的な料理の味も、相席で和気あいあいの雰囲気も、《これがパリのワイン・ビストロだ》という見本です。
モンスリ公園の東、13区との境の古い家と70年代のアパートが混在する通りにある”Royal”は、名前に似合わず何気ないカフェ・タバ・バー。近所
のおじさんおばさんが、昼間から 7cl、7Fの赤を立ち飲みで、ワイイ感じだワイン!

(稲)

*Le Rallye : 6 rue Daguerre 14e
01.4322.5705
9h30-20h30 日、月は夜休。
*Au Vins des Rues : 21 r. Boulard 14e 01.4322.1978 9h30-22h 日午後・月休。
*La Royale :
80 rue de l’Amiral-Mouchez 14e
01.4588.3809 7h30-20h30 日休。★Taverne Henri IV
ポン・ヌフ橋にある老舗。ワインはボージョレ産のモルゴン(24F)など。最近ちょっと高くなった気がする。ソーシソンや生ハムの盛り合わせやエスカルゴ(75F)で。
11h30 – 21h30。土夜・日休み。
13 place du Pont-Neuf 1er
01.4354.2790


★Bar du Caveau
裁判所裏の静かな広場にある、気取った感じの店。ボルドーが自慢。暖かくなったら、テーブル二つだけのテラスで一杯やりたい。
8h – 19h。土・日休。
17 pl. Dauphine 1er 01.4354.4595


★Willi’s Wine Bar
イギリス人経営のワインバー。コット・デュ・ローヌを中心に素晴らしいワインが数多く揃っているが、平均してボトル200F、グラスは40F。料理も、手の
込んだものが並び、これではもう完全にレストラン。僕らがイメージしている気楽なワインバーとはだいぶズレている。日休。
13 rue des Petits-Champs 1er
01.4261.0509


★Aux Bons Crus
この界隈には珍しく、庶民的な雰囲気を持っている店だ。ワインは赤白合わせて10種類ちょっとだが、よく選ばれているし、値段も安い。オツマミは豚肉製品盛り合わせでもいいが、おすすめは塩味が控えめなニシンの油漬け(47F)。お昼ごはんの時間なら、ポトフなどの「本日の料理」。8h30-22h。日
休。
7 rue des Petits-Champs 1er
01.4260.0645


★La Cote
ギャルソン競走のチャンピオンがやっているというだけあって、活気に溢れている。ボージョレやロワール地方の銘酒などを樽で取り寄せ、店で瓶詰め。「今週のワイン」は96年のサンセールで見事。生ハムやチーズの盛り合わせLa Foresti俊eやガチョウのリエットのサンドイッチなどが、ワインにぴったりだ。
7h30 – 20h。土・日休み。
77 rue de Richelieu 2e
01.4297.4068


★Le Bistrot de la Gaite
辻公園に面しているテラスがおすすめ。「今月のワイン」はモルゴン(22F)だったが、まろやかな飲み心地。プラハ産のハムもうまかった。
7h30 – 19h。土・日休。
7 rue Papin 3e 01.4272.7945


★La Tartine  
bar a vinsが流行り出すずっと前から、うまいワインを揃えていた店だ。元弁護士のご主人はトゥレーヌ地方のワインに強い。最初に来たときに、ブルグイユの赤を飲んで、慣れていなかった味に顔をしかめたら、まだまだだなあ、という感じでにらまれた。その屈辱感をはねかえそうと何度も通い、今ではそのスミレ草の香りがするこのワインの大ファンになった。サンセールの白もうまい。
火休。
24 rue de Rivoli 4e
01.4272.7685


★Le Petit Fer a Cheval
小さな店だが、夜中まで賑わっている。馬蹄形のカウンターで新しい友人を作るのもいいし、午後、静かにワインを味わうのもいい。ワインは15種類くらいだが、赤ならガメー(18F)がうまい。白ならブルゴーニュ・アリゴテ。無休。9h – 2h。
30 rue Vieille du Temple 4e
01.4272.4747


★Le Chais de l’Abbaye
古くからあるワインバーで、サン・ジェルマンに近い。ボージョレ産の銘酒を自慢にしているが、ワインの選び方にやや個性を欠くのが残念だ。8h-2h。
6 rue de Buci 6e 01.4326.6826


★Cave Drouot
ドゥルオーの競売場の向かいにあり、いつ行っても、カウンター付近はワイワイガヤガヤすごい活気。味にも値段にもうるさい人種が多いせいだろう、フルリなど一級のボージョレが手ごろな値段で楽しめる。バスク風、バイヨンヌ風などの生ハム、ソーシソンの盛り合わせも文句なし。そのうえパンもうまい。
7h30-21h30。 日休。
8 rue Drouot 9e 01.4770.8338


★Saint-Amour
店と同名のサン・タムールを頼むと、ブランデーグラスのようなグラスに注いでくれて、リッチな気分。少しだと8F、多いと16F。天井からソーシソンのぶ
らさがるカウンターで個性的な6人の給仕さんたちを眺めてサンドイッチ。眉間にシワのパトロンが恐いけど人間模様を感じる。7h-20h 日休。(美)
4 rue de Rome 8e 01.4387.7383


★Le Reveil du Xe
ボージョレが多い。オーベルニュ地方のハム、サラミは店自慢。オーベルニュワインもある。自家製テリーヌにはほっぺが落ちた。数々のガイドブックでお墨付きをもらっている。すすめられたボージョレのレニエ(18F)が、フルーティーでおいしかった。(仙)
7h~20h30(火~21h30)。日休。
35 rue du Chateau-d’Eau 10e
01.4607.0725 6h45-21h


★Rallye
ギタリストのジャン・フランソワが「僕の通りにも、素敵なワインバーがある」という。スターリングラード駅に近い、ふつうのカフェといった感じの店で、昼ごはん時だったので、すごく込んでいた。カウンターでプイイ・フュメ(8.5F)を飲んだが、透明感のある素晴らしい白。テーブルについて、雄鶏の赤ワイン煮(48F)を食べながら、思ったよりコクのあるサン・タムール(1本115F)を飲んだ。「コット・デュ・ローヌも悪くない」そうだ。
お店の人の笑顔が心に残った。日休。食事は昼のみ。
267 rue du Fg-Saint-Martin 10e
01.4607.2283


★Caviprix Delorme
流行を追う人たちが集まってくるオーベルカンフ通りと目と鼻の先にある。客層はフランス人の中年のおじさんたちで、ちょっと長居しにくい感じもする。そんな時はワインの持ち帰りもあるので、家でゆっくり飲みなおしたい。ロワール川沿岸で作られるワインが揃っている。特にソミュール(グラスで17F)が見事。昼の定食もうまい。9h – 20h。金は22hまで。土・日休。(ダン)
141 rue Saint Maur 11e
01.4357.4402


★Le Petit Café
最近どんどん良くなってきているというコット・デュ・ローヌ。その中でも注目されている赤ワインが”Gramenon”だ。このワインを出す店は、パリ
でも数軒しかない。この店では一杯15Fで味わうことができる。タンニンが少々きついけれども、硫黄も保存剤も添加されていない味は、60年代のワインを
思い出させてくれる。バスク地方のハムやちょっと辛いソーシソンの盛り合わせ(50F)をとるなら、バスク地方のコクのある赤”Irouleguy”も飲
んでみたい。きちんと食べたいなら、”おばあさん風”イカ料理、マグロの煮込み、ピーマンの干ダラ詰めなどのバスク料理。昼には58Fの定食もある。
隣は、ミシェル・シモンやジャンヌ・モローが舞台を踏んだ由緒あるアントワーヌ劇場。サルトルの「汚れた手」もここで初演された。
(ベルナール)
12h – 14h / 19h – 24h。土昼・日・月休。
14 bd de Strasbourg 10e


★A l’Ami Pierre
女主人マリー・ジョーさんががんばっている。この店でうれしいのは、突き出しとして、ソーシソンが小皿に盛られて出てくること。それで足りなかったら生ハムやリエットの盛り合わせを頼む。ワインも各地方の銘酒が厳選されていて、値段も手ごろだ。日・月休。
5 rue de la Main d’Or 11e
01.4700.1735


★Jacques Melac
お父さん時代の「地元カフェ」を、元ソムリエの2代目が”地元風”洒落た店に。96年Coteaux du
Languedocを一杯(23F)。満足。オーベルニュ地方のハム、チーズや日替わり料理もおいしそう。店をぐるりと囲む葡萄の木は毎年9月に収穫し
て、ワインをつくっている。残念ながら味見できない。競売にかけられて慈善事業に寄付されるそうだ。おつまみ29F~。9h~24h(月9h~16h)。
日休。(仙)42 rue Leon-Frot 11e 01.4370.5927


★Le Baratin
オヴニー・スタッフに人気の店。カウンターでおしゃべりしながらの一杯が楽しい。ルシヨンの熱い太陽を浴びたブドウから作られるコリウールの赤(小グラスで10F)。ぜひ試したいのは、漉されていないブルイの赤(16F)。女主人が作る傑作料理を食べながらというのなら、カオールの赤を飲むのもいい。(ダ
ン)
11h-21h。日・月休。3 rue Jouye-Rouve 20e

01.4349.3970

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