OVNI 422 : 1998/9/15 N° 422 1998-09-15 ■ 患者30人の安楽死? マント・ラ・ジョリ市の病院に勤務していたクリスチーヌ・マレーヴル看護婦 (28) は、本人あるいは家族の希望で72歳~88歳の患者30人を安楽死させた容疑で、7月以来取り調べを受けている。患者に対して献身的と病院内での評判もよかった容疑者を支援し、「医師が末期患者の苦痛に目をつぶり、看護婦 (夫) だけにその辛い義務を請け負わせている」と、裁判での証言を希望する看護婦が増えている。 ■ マルコ・パンターニ優勝 今年の第85回ツール・ド・フランスは、フェスティナ・チームがドーピングの疑いで出場中止処分を受け暗雲がただよったが、ピレネーとアルプスのきつい登りで実力を発揮したイタリアのマルコ・パンターニ(28) が、昨年の覇者ヤン・ウルリッヒに3分21秒の差をつけて優勝した。 ■ 大都市で光化学スモッグ深刻化 8月10日前後フランス全土は35度をこす猛暑となり、パリ、ストラスブール、ナンシー、リヨンなどで、4、5日にわたって光化学スモッグがレベル 2 (乳幼児、お年寄りは外出を控える) を突破。自動車の速度制限が実施された。 ■ 真夏の午前9時30分、美容院で銃声 トゥールーズに近いモントラベという町で、ロジェ・ベルスカ (78) は自宅向かいの美容院と路上で、美容院の経営者マリ=ジョゼ・テシエさん と17歳の見習いの女性を射殺し、もう一人に重傷を負わせた。犯人は、その直後に自殺を図ったが失敗。病院での自供は混乱していて動機ははっきりしていない。 ■ マリ=ジョゼ・ペレックに続くのは 8月19日、ハンガリーのブダペストで開催されたヨーロッパ陸上選手権で、グアドループ島出身のクリスチーヌ・アロンさん (24) は、女子100mのチャンピオンに。23日の女子400mリレーでも、最終ランナーとして 6m の差をものともせず、フランスチームを勝利に導いた。 ■ モンブラン (4807m) で遭難相次ぐ 8月23日~24日にかけて、登山がそれほど難しくないといわれるモンブランで、転落が相次ぎ8人が死亡。4000m 以上で降った雨が凍りついて厚い氷壁になり、ハーケンが抜けたりアイゼンがきかなかったことが原因だ。その後も悪天候が続き27日までに13人が遭難した。 ■ BA 初めてエアバスを購入 8月25日トゥールーズで、英国のトニー・ブレア首相は、今までボーイング機かマクダネルダグラス機しか使用していなかったブリティッシュ・エアウェイズがエアバスA320 を59機即時購入し、その後も同タイプを129機買い付ける予定と発表した。カタログ価格では総額540億フランにのぼるが、専門家の話では40%のダンピングが効を奏したとのこと。 ■ レジオン・ドヌール勲章とサッカー 9月1日エリゼ宮で、シラク大統領は、世界一になった仏サッカーチームの選手22名およびエメ・ジャッケ監督にレジオン・ドヌール勲章を授けた。大統領は「国民全体の心を揺さぶってくれた素晴らしい冒険」と賛辞。 ■ シュヴェヌマン内相が意識不明に パリのヴァル・ド・グラース病院に入院していたシュヴェヌマン内務大臣は、9月2日午前、麻酔に使われた薬物のアレルギーのために心臓が1時間以上停止し、意識不明状態におちいった。7日、医師団は「アレルギーのショック段階から脱して病状は少しずつ良くなっている」と発表。内相代理には、海外県・領土担当相のジャン=ジャック・ケランヌ氏が就任。 ■ オマール・ラダッドさん仮釈放に 庭師として働いていたモロッコ人のラダッドさん (31) は、91年6月、雇い主のマルシャルさん (65) を殺害した容疑で逮捕され、94年2月、重罪院で懲役18年の刑を宣告された。しかし、取り調べに不審な点があったり、証拠が不十分だったりで、その判決に批判が多く、シラク大統領は96年10月に刑期短縮の恩赦を認めていた。「この7年間刑務所でやっていたことは、考えては泣くことだけでした。(再審の道が開かれるように)闘いたい」と語った。 Recommandé:おすすめ記事 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。 地デジ放送TNTの割当審査で、C8とNRJ12が除外される。 「サルコジを救え」作戦:BFMTV関与の疑い。