少し不協和音だった 『狂気の合奏』 FOLIES CONCERTANTES

 年老いた王との結婚生活に退屈し、アバンチュールを夢見ながら毎日を過ごす若くて美しい王女レダを描いたアルフレッド・ジャリの『レダ』、神父と間違えられ憲兵に訴えられた公爵夫人と裁判官のやりとりを描いたレイモン・ラディゲの『理解されなかった憲兵さん』、アダムにもイヴにも相手にされず天国で悲観しているヘビを描いたボリス・ヴィアンの 『A CHACUN SON SERPENT』と、三人の作家の戯曲をひとつにまとめた実験的舞台。
 演出と出演を兼ねるジャック・セレーは、歌を織り込みながら各作品をミュージカルに変身させた。アイデアは面白いし、ジャリやヴィアンの「ナンセンス」や「不条理性」はよく描けてはいるけれど、ごちゃごちゃしてまとまりがなく、おまけに役者の大半が若いせいか『学芸会』のような出来になってしまったのが少し残念。初日だったからかもしれないが、改善の余地ありと見た。    (海)
*Theatre Dejazet :
41 Bd du Temple 3e  01.4887.5255
火−土/20h30 日/15h 80~160F

● JOUVET, DIDEROT : LE PARADOXE
南米から戻ったルイ・ジューヴェがある晩ディドロの訪問を受ける。この二人の対話からなるこの芝居は演劇についての演劇、「メタ演劇」といえる。役者についての理論を対話形式でディドロが書いた『Paradoxe sur le com仕ien』(第一の対話) を二人で演じること (第二の対話)になるが、途中にさらに演劇・役者への考察が重ねられ(第三の対話)しかもそれが観客にとっては架空のディドロとジューヴェ(第四層の芝居)。さらに観客も自分自身で芝居について考えさせれられ…対話と芝居は「メタメタ」に交錯する。そして芝居を見終わった観客はディドロ、ジューヴェと共に自問する、「一人で対話していたのか、それとも夢を見ていたのか」と。 5/31日迄   (岳)
*L’Etoile du Nord : 16 rue Georgette Agutte 18e
 01.4226.4747 月土/19h 木金/20h30
日/16h 一般120F 割引80/50F

danse
●アラン・プラテル
ベルギーのゲントにある ” Les Ballets C. de la B” 団を率いるアラン・プラテルは、子供やサーカスの芸人を舞台に欠かせない存在として登場させたり、ホームレスなどの社会問題を直接舞台に反映させながら、人間の体が持っているいびつさ、みにくさ、暴力性、あるいは無邪気な仕草から生まれる美しさを、振付けの核にしているようだ。今回は、バッハの音楽で人間の受難劇に迫っていく。
25~29日/20h30、100F/160F。
*Theatre de la Ville :
2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277