文学に関心ある人のために、フランスのテレビはいろいろな文学番組を放映しています。国営も民放テレビ局もこの部門に力を入れています。日本人の友達は「フランス人がこんな番組を見ることが全然わからない。本について論じ合う6人の話を聞くためテレビの前に釘付けになるなんて驚くべきことです」と言っていました。「フランス人は、カマンベールの国が世界の文化の中心の一つだと思っていますから、テレビはその文化のために努力するのです」と、ちょっと意地悪く答えました。
しかし実際は、文学番組はつまらない番組を製作するためのアリバイになっています。とにかく国営のFRANCE 2 とFRANCE 3 を合わせて毎週3回文学番組を流しています。 Un siecle d’ecrivain (作家の世紀) は、2000年まで放映されます。毎週水曜日に世界の文学者を紹介しています。セリーヌからアガザ・クリスティーまで、すべての文学のジャンルに渡っています。百科辞典になりそうです。
木曜日は、Qu’est-ce qu’elle dit Zazie? の日です。これは60分の幸福です。短いルポで本や作家を紹介します。フィリップ・ディアンがどうやって作品を書くか。ディディエ・デナンクスの本棚にはどんな本が入っているか。その答えが欲しかったらこの番組を見て下さい。Zazie写真は は作家の作品を個性的に見せてくれるので、文学は退屈なものにはなりません。
それに反してFRANCE 2 が放映するBouillon de Culture は一番伝統的な文学番組ですから、時々テレビの前で眠ることができます。 (クロード)