古きよきものを見つけて、暮らしに取り入れるのが上手なフランスの人たち。「蚤の市」も英語の「FleaMarket 」も、フランス語のMarché aux puces (マルシェ・オ・ピュス)に由来するというのが通説です。
春になり、晴天の日が続くようになると、パリも古物市の本格シーズン。蚤の市発祥の地とされる北郊外のサン・トゥアンや14区のポルト・ド・ヴァンヴだけでなく、街中のあちらこちらで週末にBrocante(ブロカント)=古物市が開かれます。家具、食器、洋服、本やレコード…。掘り出しものとの出会いを求めて集まる人々には、「ものは大切に、長く使うのが当たり前」という年配者もいれば、「大量生産・大量消費に反対。新品を購入しない Zéro Consoを実践中」という若者も。「コレ、どう思う?」と互いに声を掛け合い、いつもの通りは世代を超えた社交場に。
ブロカントと同じく盛んな 「屋根裏部屋を空っぽに」という意味の、Vide-greniers(ヴィッド・グルニエ)では、一般家庭で不要になった愛すべきガラクタたちが並びます。この日は、ママンに付き添われて絵本やおもちゃを売る子ども店長から、思い出が詰まった小さな地球儀を50サンチームで買いました。(裕)
フランス各地のブロカント情報は、vide-greniers.org サイトなどで。