Q:もしかして最初に飛び込んだフレンチで働いていなかったら何をされていたでしょう?やっぱり料理かしら?
山:うーん、どうだろう。趣味はすごくあるんです。ジャズギターです。僕はマヌーシュ(昔はジタン、今はロマ人と言われる流浪民たちの独特なリズムと旋律の音楽)が好きです。そういうのもあってフランスに来たかったし、フランスの文化が好きですね。
Q:じゃあジャンゴ(・ラインハルト)とか?
山:はい、大好きです。
Q:じゃあ家で時間があるとギターを爪弾く。
山:最近はあんまりやらないですね、時間がなくて。最近は本当に観に行く方が多いですね。メニルモンタンあたりのカフェなどです。ほかにも陶芸をやったり。まあ今こちらではやっていないですけれど、興味があって九州でやっていました。
Q:なるほど。するとこのお店のお皿も自分で選んだ?
山:いやあ、昔は使っていましたけれど、やっぱり割れてしまうので。
あとは内装工事にも興味があります。ここは業者に頼んだんですけれど、でもすごく興味がありますね。インテリアとか。自分で何でも出来るようになりたいな、と。
Q:もしパリでお店を開くとしたらどの地区がいいですか?11区とか?
山:いやあ、あんまり。場所的にどこということは決めていませんが… なんだろう、賑やかな通りには持ちたくないですね。(笑)もちろん人が通らないところとは言いません。ただ今流行りの、という地区ではやりたくないです。
Q:まあ流行りというのは動くものですよね。それこそVIVANTのあるあたり、10区のグラン・ブルヴァールの裏側なんてこの2-3年で新しいお店がどんどんできた。
山:そうですね、僕が初めて働いた頃はあの辺りには何にもなかった。
Q:ところで流行りというものを気にしていますか?
山:全然してません。興味がないです。
Q:するとご自分のインスピレーションの源というのは、自分で触れた食材であり、食べに行ったお店であり、ということですね。
山:そうですね、常に考えていますね。
Q:それから音楽を聴きながらアイデアが浮かんだり?
山:そうですね、音楽は仕込みの最中はいつも聴いています。
Q:ジャズマヌーシュ?
山:いや、それだけじゃなくてロックだってたまには聴きますし、いろいろなジャンルを聴いています。ただ一番好きなのはジャズです。
Q:いろいろなお話をありがとうございました。
大丈夫でしたか?怖くありませんでした?
山:(笑)
Q:えー、怖かった?
山:だって話すことなんてそんなにないですから。
Q:いえいえ、素敵なお話をどうもありがとうございました。
Faggio Osteria
Adresse : 75 rue de Rochechouart, 75009 ParisTEL : 01.4036.0622
アクセス : M° Anvers, Barbès - Rochechouart
12h-14h30 / 19h-22h30 火水休み