
生地の準備ができて、型に流し込みました。あとはオーブンに入れて焼くだけです! パリ市が開催したお菓子教室〈心のケーキ gâteaux du coeur〉に参加したエプロンにコック帽をかぶった子どもたちですが、ただお菓子の作り方を学ぶのではありません。これは、できたお菓子をホームレスの人たちにプレゼントする社会連帯パティスリー・プロジェクトです。
この教室のきっかけは4年前、子どもたちの活動の指導者が「ホームレスの人たちのために何ができるだろう?」と質問したら、子どもたちがすぐさま「ケーキを作って贈ろう!」と提案したこと。さっそく教室が開かれ、それから毎年、寒さが一番厳しいこの時期に開催されるようになり、今年は市内4ヵ所で開かれました。

この日、子どもたちはクロエ・シャルルさんの指導のもとハートのマーブルケーキに挑戦です。焼けるのを待つ時間は、色紙を使ってカードも作りました。「あなたのおなかと心が、幸せと元気でいっぱいになるよう作りました」「私たちはあなたと共に」「愛をこめて焼きました。ボナペティ!」「お口に合いますように。家が見つかりますように」と、メッセージも添えるのです。教室の終わりにはディプロムも授与されました。仲間と一緒に人のために何かを作って贈る喜びは、小さなパティシエさんたちの心のなかに、ずっと生き続けることでしょう。(六)




Photo: Laurent Bourgogne / Ville de Paris
Avec l’aimable autorisation de la Ville de Paris
