年末がせまってくると気になるのがカキ。この季節にはどうしても食べたくなるものだ。そこで登場なのがこの店です。生ガキはブルターニュ地方カルナックから運ばれる野生種や、オレロン産など、3つ単位でサイズも量も好きなように組み合わせて食べ比べができるのがいい。
さらに、フランスでは食べ方のバリエーションが少ないカキだが、調理したカキ(14€)があるのはポイントが高い。前菜にこれを取ってみる。カマンベールでグラチネした温かいのが2つ、パッションフルーツ風味の冷たいのが2つ。温かい方は少し塩分が強いので、自分で作るならクリームなどを足したら良さそうだ。冷たい方はショウガも効いていて爽やか。見た目もきれいだし、おもてなし料理のアイデアとして使えそう。
メインは迷った挙句、本日のおすすめ、魚のクスクス(14€)にする。タラ科の魚、lieu noirの大きな切り身の周りはスパイスの効いたブイヨンがたっぷり。ニンジンやクルジェットなどおいしく煮えた野菜も入っていて身体が温まる一品だ。
昼だけのお得メニューだし、これはこれで非常に気に入ったのだが、隣の席のムッシューが食べていて気になったのが、日替わりの魚料理、スズキのポワレ(28€)。トリュフ風味のリゾットが添えてあり、イベント性がある食事会にはこんな料理を選びたい。聞けばこのムッシューは、この店の仕入れ業者さんなので、こんな贅沢三昧ランチを取っていたのだった。羨ましい。
内装も料理もモダンなのだけど、アンティークな不揃いの食器を使っていることにも注目したい。日替わりのランチはメイン14€、前菜かデザート付きで16€、 皿で18€とリーズナブル。(里)
※年末年始特別休業日: 12月23~25日、31日、1月1日。
Le Comptoir Iodé
Adresse : 8 rue de Paradis, 75010 Paris , FranceTEL : 09.5332.5545
アクセス : M° Château d’Eau / Gare de l’Est
月~金 12h00-14h30/ 19h30-22h30 日休 土 19h30-22h30