金のかかる、ジスカールデスタン元大統領。

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「ジスカールデスタン元大統領は、国に高くつくー」パリジャン紙は、国が同氏に対し、毎年約250万ユーロ(日本円で約3億2千8百万円*)を支払っていると報じた。

 

2月2日は、ヴァレリー・ジスカール=デスタン(VGE)元大統領の90歳の誕生日。パリジャン紙はそのタイミングで「退任から35年、90歳の今もご意見番」そして「国は毎年VGEに250万ユーロを支払っている」と〈2本立て〉で1ページを割いた。 任期は1974-81年。大統領は退任後も、税込み6000ユーロの月俸、公邸、車1台とドライバー2人、協力者7人を雇うことができるという。なかでも高くつくのは邸宅の警備要員の人件費だ。

この「250万ユーロ」の金額は、元大統領のなかでもトップで、月々16000ユーロの家賃を国が負担しているといわれるサルコジ前大統領でも一年で220万ユーロ。次にシラク元大統領の150万ユーロと続く。

これら退任後の大統領の特権は、1985年にファビウス現外相がミッテラン政権で首相だった時に定めたものだというが、金額にも期間にも制限がない。大統領の任期が2000年に7年から5年になり、人間の寿命も延び退役大統領が増えると、今後ますます国(納税者)の負担は大きくなる。「普通の大統領」オランド大統領はこれらの特権を見直す姿勢だというが、はたして、自ら実行してくれるだろうか。

VGE氏は、任期中に妊娠中絶を合法化、選挙権を18歳に引き下げるなどの功績を残した。アカデミー・フランセーズ終身会員、元大統領として憲法評議会の終身委員(チャレンジ紙によれば、憲法評議会の月俸は12000ユーロ)。退任後も地域圏議会議長、欧州議員、UDFフランス民主連合の党首、県議会議長などを務め、今も中道右派の論客として講演会、執筆活動(故ダイアナ妃との恋愛をほのめかした自伝的小説が世間に揶揄されたこともあったが)を続け、政治家たちの相談役となっている。(六)

(*1ユーロ=130円で換算)