ブランケール教育相が、9月2日から始まる新学期のコロナ対策衛生規準を明らかにした。学校での授業を重要視し、学校とリモートの組み合わせ(hybride)やリモート授業(à distance)は「最後の手段」とする考え。学校でもワクチン接種を進めていく方針だ。
政府は、今後も変化する感染状況に対応できるよう4レベルの規準を想定しており(ページ下に一覧)、9月2日からは海外県を除くフランス全土で「レベル2」を適用。頻繁に感染状況の分析を行い、それに素早く対応するため、県、学区、地域県、国レベルで判断し、衛生レベル1~4を適用させていく。
9月2日から :
・生徒も教員も「衛生パス」不要。
・換気や手洗いを頻繁に行う。
・校内でのマスクは小学生から。
・小学校では、ひとり感染者がでたらクラス閉鎖。
・中高では、生徒がひとり感染したらワクチンを打っていない生徒は7日間の自宅待機。
ワクチンを接種済みの生徒はそのまま通学を続ける。
・保護者には、生徒がワクチン接種済みか、ワクチン未接種かを学校に報告する義務はない。
・リモートではなく、マスク着用で学校での授業。密になるのを避ける。
・体育の授業も行う。動いていない生徒のみマスク着用。屋内での接触が多いスポーツは禁止。
・12歳から17歳のワクチン接種を、校内、または近隣の施設で進める。
・感染者が出た場合、中高では生徒、職員に唾液テスト、自主テストを配布。
・校舎内の消毒を1日数回、食堂テーブルは毎回消毒を行う。