アーティストとロボット

LEONEL MOURA Robot Art, 2017© Leonel Moura / photo Rmn-GP – Thomas Granovsky© Adagp 2018

Artistes & Robots

 人間が自分の創り出したものに支配される過程をユダヤの巨人伝説を通して見せた「ゴーレム」展(本紙832号)の続編のような展覧会だ。

 本展で紹介するのは20世紀半ば以降のアートで、ロボット、人工知能、デジタル技術と創作活動の関わりを見せている。自作の機械が描く単純なデッサンをジャン・ティンゲリが「アートだ」と売り込もうとする1959年のビデオはほほ笑ましいが、レオネル・ムラのミニカーが自分で方向を決めて延々と線を描き続ける「ロボットアート」(2017)を見ているうちに不安になる。

「今後アーティストが作るのは、作品ではなく『創造』だ」と、マルチアーティストのニコラ・シェーファーが言ったように、アーティストは機械のプログラムを考えるアートディレクターになるのだろうか。でも持続可能な社会をめざしてエネルギーの節約に向かっている時代に、電気がなければ成り立たないアートって何なんだろう。展覧会はアート、科学について考えさせるという意味で成功している。(羽)

7月9日(月)まで。 火休。

JEAN TINGUELY Méta-Matic n°6, 1959 © Photo Aldo Paredes pour la Rmn-Grand Palais, 2018 © Adagp, Paris 2018

 


グランパレ

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