春から秋、現代アートに彩られるショーモン城。

ショーモン城外観。1階から、もと使用人部屋として使われていた上階のまで全館を展示に使っている。窓からはロワール河が見える。

 ロワール川を見下ろす高台にあるショーモン城。アンリ2世の妃カトリーヌ・ド・メディシスが王の死後、愛人ディアーヌ・ド・ポワティエにシュノンソー城を王家に返せと要求し、自分が所有していたショーモン城と交換させたことで有名だ。

 その城内と30ヘクタールの広大な庭園では2008年から毎年、現代作家の作品が展示されている。サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏が毎年複数の作家に注文する作品で、過去の展示から常設として残る作品も多い。

①華やかな緞帳のようなインスタレーションと作者のシェイラ・ヒックス。今年のメイン招待作家(写真左)。
城内未改装の部屋を使った、シェイラ・ヒックスの展示室。毛糸玉を無造作に配置(写真右)。
Ⓒ写真すべてEric Sander

 今年招かれたのは13人。主要招待作家は、テキスタイルでインスタレーションをするパリ在住のアメリカ人、シェイラ・ヒックスだ。城館の天井から赤や青の布テープをたらして緞帳(どんちょう)のような効果を出した(写真①) 。円形の小部屋では緑や黄色系のテープを吊るし、鮮やかな色が古城の壁に映えて美しい。未改装の上階の部屋には毛糸の塊を無造作に置いた。

 ありきたりの植物の意外な面を見せるのは、ベトナム生まれのデュイ・アン・ナン・デュク(写真②)。膨大な量のタンポポの綿毛を一つ一つ並べ、清らかで豪華な、印象に残る作品を作った。植物は彼の主要な素材だ。

②タンポポの綿毛を使ったデュイ・アン・ナン・デュクの作品(写真左)。シャンデリアにも似た大きな作品(写真右)。

ページ: 1 2


Domaine de Chaumont-sur-Loire Centre d’Art et de Nature

Adresse : 41150 Chaumont-sur-Loire,
TEL : 02.5420.9922
URL : www.domaine-chaumont.fr/fr
【行き方】パリ・オーステルリッツ駅から直行、またはオルレアン乗換えでOnzain-Chaumont-sur-Loireまで約2時間。駅から徒歩30分。駅からのバスは、4/1〜11/4までの土日祭日と7〜8月の毎日往復各2便(有料)。SNCFの切符と一緒に駅などで購入可。電車切符で入場料が割引に。
【開館時間】6/30まで:10h-20h。7-8月:9h30-20h。 9月:10h-19h30。10月27日まで:10h-19h。11月18日まで:10h-18h。
【料金】18€/12€/6-11歳6€/家族36€。