新レ・アール、オープン。

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 新しいフォロム・デ・アール(レ・アール)が6年間の工事の末、オープンした。建築家パトリック・ベルジェ、パリ市長らが関係者を招いて竣工式を行った後、一般に公開された。夕方、レ・アール内の大きな広場では、多くの来場者が開場記念のダンスパフォーマンスを楽しみ、今までの「通行する場」から「集い、楽しむ場所」となることを証明したような形となった。
 
 新しいレ・アールには、コンセルバトワール(音楽・演劇学院)や、ヒップホップのコンセルヴァトワール、メディアテークなど公共の文化施設が入り、ショッピングモール内の商業施設が115軒から150軒に増えるなど、活動内容、規模ともに拡充された。今月11日に開業するアラン・デュカスのブラッスリーや、フィリップ・スタルクがデザインしたレストランを、庭が眺められる新しい建物の両翼に配置し、近くのポンピドゥ・センターなどからも観光客を引き寄せるような作戦も講じられている。

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「カノペ(林冠)」と呼ばれる天蓋。

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地下3層のショッピング・モールのどのフロアでも、自然光が感じられ、広場で多くの人が集うことができる。

 毎日75万人が利用するRERの駅を機能させながら、ショッピングモールが営業を続けるなかでの工事は複雑だった。地下3層のショッピングモールの改装、RER(郊外高速電車)とメトロの駅の再整備、地上の公共文化施設と商業施設が入る建物の建設、そして、これらの施設を覆う「カノペ」と呼ばれる、ガラス板18000枚でできた天蓋の設置など、いくつもの工事が同時に進められる大工事には6年間を要した。
 新しいレ・アールは、ガラスが多く使われ、地下のどのフロアでも自然光が感じらる。レアール東端のレスコー通りからはルーヴル通りの商品取引場の建物が見え、西からはポンピドーセンターが見える。明るく、見通しがよくなった印象だ。
 
 かつてこの場所にあったパリの中央市場は、1973年にランジスに移転した。77年には郊外とパリ中心を結ぶRER(郊外高速電車)が乗り入れ、地下のショッピングモールが作られたものの、閉鎖感があり、老朽化が感じられた。2001年にドラノエ前パリ市長が改装を提唱してから、15年かけて実現されたプロジェクトだ。(六)

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バンジャマン・ミルピエ演出のダンス・パフォーマンスがオープニングを飾った。

 
「カノペ」のプロジェクト案は、パトリック・ベルジェ建築事務所のもの。
この事務所主席建築家、マチュー・メルキュリアリさんのインタビューもどうぞ。
http://ovninavi.com/806interview/?preview_id=61573&preview_nonce=6a6747ab0b&preview=true