JAL東京 – パリ線の運航開始60周年を祝う記念セレモニーが、6月6日、シャルル・ド・ゴール空港で行われた。1961年6月6日、DC-8型機が羽田空港を出発し、アンカレッジ、コペンハーゲン、ロンドンを経由してパリに到着してから60年となる。
第2ターミナルで行われたセレモニーには、伊原純一 駐フランス日本大使、マルク・ウアラ=シャルル・ド・ゴール空港総裁、ショコラティエのジャン=ポール・エヴァンさんらが招待された。JL046便の乗客も、搭乗を待ちながらセレモニーを見学することができた。
西澤宏章・日本航空パリ支店長は「日々の安全運航を大前提に、今後もさまざまな取り組みを通して感謝の思いを皆さまにお伝えし、引き続き〈出会いと感動のお手伝い〉により、さらなる社会の進歩・発展に貢献したい」と語り、バイオジェット燃料の使用を進め、今後2050年までにCO2排出量ゼロを目指すなどの環境目標にも触れた。
1961年から今日までの歴代ユニフォームのうち5着と、着用されていた時代の主な空の出来事も紹介。ド・ゴール空港が完成した1974年はユニフォーム5代目、森英恵さんデザインで珍しい背中ファスナー式(左から2番目)のもの。76年は、ボージョレ・ヌーヴォーが初めて空輸された年だ。
欧州直行便登場は1986年。堀ちえみが主人公を演じたテレビドラマ『スチュワーデス物語』がヒットし、広く知られるようになったユニフォーム(中央)。初めて客室乗務員にパンツルックが取り入れられた、最新ユニフォームは2020年から着用されている。
ショコラの巨匠ジャン=ポール・エヴァンさんも、JALパリー東京線60周年のために準備したお祝いのショコラ「Paris – Tokyo」でセレモニーに花を添えた。エヴァンさんは東京の日航ホテルでジョエル・ロブション氏のもとシェフ・パティシエを勤めた経験もあり、日本、日本航空との縁が深いことをスピーチで語った。
記念すべきこの日の便に乗る人の一人は、セレモニーは「チョコレートのいい香りが漂って、とてもいい感じでした」。アニヴァーサリーショコラ「パリ=東京」を前に、エヴァン氏と記念写真を写して搭乗口へと向かった。
日本航空パリ=東京便は、コロナ禍で人の往来が規制されるなか2020年7月に復便し、現在は週5便を運航している。