6月30日(日)まで
モーリス・ドニ、ヴュイヤール、ボナールなどナビ派の画家たちは、コレクターの注文を受けて邸宅の装飾を手がけた。〈ナビ派と装飾芸術〉という観点から企画された展覧会はフランスでも初めてだという。
穏やかな色調で女性や子どもの生活風景が描かれた、壁面を覆う大きな絵画作品や屏風のほか、壁紙のプロトタイプ、ランプシェード、タペストリー、葉巻箱など90点ほどの作品を展示。ナビ派は、自然と女性、室内の情景、そして、宗教的なモチーフなどを多く描いた。ジャポニスムの時代にあって、浮世絵の影響も強かった。動物と植物をモチーフにした壁紙のデザインはウィリアム・モリス的でもある。
モーリス・ドニが描いた7枚の連作「聖ユベールの伝説 La légende de Saint Hubert 」(1895)もお目見えする。カトリックの教えに反して日曜日に狩猟に出かけたユベールが、森のなかで鹿の角の間に十字架を見、天からの声を聞いてからキリスト教に改宗したという伝説を描いたものだ。
Musée du Luxembourg
Adresse : 19 rue de Vaugirard, 75006 ParisURL : museeduluxembourg.fr/expositions/les-nabis-et-le-decor
5/1以外無休。10h30-19h、月-22h