グット・ドール地区は労働者の街
グット・ドール地区は、1830年から60年にかけて作られた。産業革命のただ中にあったパリを目指し上京した労働者が、白ワインが作られていたことに由来する「金のしずく」通りとその周辺に住むようになった。ゾラの小説『居酒屋』(1877)でも、マルセイユから上京した主人公ジェルヴェーズと恋人ランチエはここに住んだ。セーヌ県知事オスマンがパリの大改造に着手してから都心から追い出された労働者も、当時パリの外だったこの地区にたどり着く。20世紀初頭はベルギー、ポーランド、イタリア、スペインからの移民、第2次大戦後にはアルジェリア人が多くなった。まだフランス統治下だったアルジェリアから多くの人がフランス再建のために働きに来たのだ。今、高齢になった彼らための娯楽施設やボンランティア団体がこの地区にある。
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Institut des Cultures d'Islam - ICI Goutte d’Or
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