”Amazing Grace” Aretha Franklin
昨年8月、76歳で亡くなったアレサ・フランクリン。この「ソウルの女王」のコンサートを収録したドキュメンタリー映画『Amazing Grace』が、46年間を経てフランスで、4日間のみ公開になる。
『Amazing Grace』は1972年にライブ収録された彼女のアルバム。このアルバムを収録する時、ワーナー社は映画監督シドニー・ポラック(『トッツィー』『愛と哀しみの果てOut of Africa』など)を送り込み、ポラックは5台のカメラを据えて撮影したものの、カットの始めと終わりのカチンコがなかったために音と映像をシンクロさせることができずお蔵入り。それが今日の技術によって可能になって日の目をみるというのだという。
1956年にデビューしたフランクリンは撮影時29歳。すでにアルバムも20枚以上リリースし、グラミー賞を何度も手にしていたが、『Amazing Grace』はロサンゼルスのワッツ地区にあるNew Temple Missionary Baptist Church(ニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会)にて、ゴスペルを収録。2百万枚を売り上げ、ゴスペルのベストセラーとされる。
映像には、汗で化粧がおちていくフランクリンの顔、彼女の声に涙を流す人たちの姿や熱気に沸く教会の様子が映っている。観衆のなかにはローリングストーンズのミック・ジャガーやチャーリー・ワッツの姿もある。
6日から10日まで4日間のみ上映。上映館情報はこちらから。
www.cgrevents.com/programmation/amazing-grace-aretha-franklin