必見の、サン・カンタンのアール・デコ建築
◆ コンセルヴァトワール
Conservatoire Musique et Théâtre
1928~30年に建設当時は「悪趣味」と評されたコンセルヴァトワールも、今や町を代表するアール・デコ建築。大きな出窓、ピニョンとよばれるこの地方特有の三角の切妻が3つ連なるファサードは、市庁舎(右)を意識したとされる。地元の建材の赤煉瓦を壁に使った地方色を取り入れたアール・デコ建築。エントランスホールに入れば、素晴らしい手すりや照明が見られる。地元のカイユレ医師が私財を市に寄付してこのコンセルヴァトワールと公衆浴場の建造を可能にした。
★特に見学日は設定されていませんが、エントランスホールは見られます。
住所:51 rue d’Isle 02100 Saint-Quentin
◆ サン・カンタン駅舎内ビュッフェ
Buffet de la Gare de Saint Quentin
サン・カンタンの駅は戦火は免れたものの、1922年、火災にあい、フランス北部鉄道会社の出資で再建された。ギュスタヴ・ウンデンストックとユルバン・カッサンの設計で、駅舎にはホテル、郵便局、ホームから回転扉でアクセスできるビュッフェ、バーも併設。この食堂は必見だ (上)。
パリ16区のレストランLe Prunier のモザイクや、7区のホテル・リュテシアのステンドグラスなどを制作したオーギュスト・ラブレによる落ち着いた贅沢感のある内装がすばらしい。ラブレは地元エーヌ県出身だが、パリの百貨店、下述の豪華客船ノルマンディーなど、多くの内装に携わった。
駅周辺の橋、道路、広場、慰霊碑などはローマ賞を受賞していたポール・ビゴの計画。
★見学:4/1、8、15、29、5/6、13、20、21、27は16h30から。
4/16、30、5/19、28は10h30から。
観光局で予約。無料。
★Dégustation Bière-Fromage : (ビールとチーズでアペリティフ)
4/14,28,5/12,26。18h30から。5€。