毎年ヨーロッパ各国で美術館や博物館が夜間一斉に開館する「ヨーロッパ 美術館の夜」が今年も5月18日(土)にやってくる。OVNIではパリ市内のいくつかの美術館をピックアップ。
☞文化省公式サイトはこちら(地図上でお近くのミュージアムの情報が検索できます)。
ザッキン美術館
ザッキン美術館で彫刻家オシップ・ザッキン(Ossip Zadkine, 1890-1967)の生涯を反映した音楽プログラム(19h30、20h30 、 21h30、演奏は約20分)を、フルート、ビオラ、ハープからなる「トリオ・トパーズ」が担当する。ザッキンと親交があった20世紀前半のフランス作曲家集団「6人組」の作品を演奏。予約は不要。新しいディスプレーの常設展も見学可能(19h-23h)。
Musée Zadkine
100 bis, rue d’Assas, 75006 Paris
www.zadkine.paris.fr
M° Valin
リベラシオン記念館(パリ解放記念館)
1944年8月25日、第二次世界大戦中ドイツ軍によって1940年から1944年まで占領されていたパリが解放された(libérationは「解放」の意)。リベラシオン記念館(Musée de la Libération)では、パリのフランソワ・ヴィヨン中学校の三年生がリベラシオン記念館の展示品を用いてパリ解放の日々について綴った文章を展示している。文章はインスピレーションを受けた作品近くに貼られたQRコードからアクセスすることができる。パリ開放時の戦闘をテーマとした展示室では生徒たちがテキストを朗読する(17h-18h30)。17h-20h。
Musée de la Libération
4, avenue du colonel Henri Rol-Tanguy, 75014 Paris
https://www.museeliberation-leclerc-moulin.paris.fr
M° Denfert-Rochereau
ガリエラ・モード美術館
ガリエラ美術館(Palais Galliera)では、18世紀から現代のファッションの歴史を通して「動きのある身体」というテーマを探求した「動きのあるファッション2(La Mode en mouvement #2)」と写真家「パオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)」の二つの展覧会を観覧できる。また来場者は、卓球のボールの動きに合わせて音楽家が即興で演奏する「ポエジー卓球」(18h30-19h、21h-22h。予約不要)やラフマニノフ音楽院による音楽とダンスのパフォーマンス(19h-20h。予約不要)を楽しむ事ができる18h-23h(最終入場22h)。
Palais Galliera
10, Avenue Pierre Ier de Serbie 75116 Paris
https://www.palaisgalliera.paris.fr
M° Iéna または Alma-Marceau
科学と技術博物館(パリ工芸博物館)
クレマン・アデールの最初の飛行機、フーコーの振り子、幻燈デモンストレーション、ラヴォアジエの燃焼実験室、クロード・シャップのテレグラム(腕木通信)ほか、それぞれの発明に関する20分ほどの解説とデモンストレーションを見ることができる(7〜12歳向けのコーナーも)。予約は不要だが、それぞれのコーナーの時間が決まっているので、見たいものは時間をチェックして見逃さないようにしよう。プログラム☞https://www.arts-et-metiers.net/musee/nuit-europeenne-des-musees-2024
Musée des arts et métiers:
60 rue Réaumur 3e Paris
www.arts-et-metiers.net
M°Arts-et-Métiers / Réaumur-Sébastopol
Tél : 01 53 01 82 00
M°Réaumur-Sébastopol (4、3)
モンマルトル美術館
モンマルトルの伝説のキャバレー Madame Arthur (マダム・アルチュール)がモンマルトル美術館にやってきて、美術館の「ルノワールの庭」でパフォーマンス(20hと21hの2回)。同館常設展、特別展オーギュスト・エルバン絵画展「Auguste Herbin, le maître révélé」、シュザンヌ・バラドンのアトリエなど美術館内も自由に見学でき、庭とカフェも利用可能。19h-22h30。
Musée de Montmartre
12 rue Cortot 75018 Paris
Tél : 01 49 25 89 39
https://museedemontmartre.fr/evenements/nuit-europeenne-des-musees-2024/
M°Lamarck – Caulaincourt (12)
国立移民史博物館
国際的に活躍するコレグラファー、ピエール・リガル。スポーツからダンスの世界にやってきた彼と彼が率いるダンスカンパニーのメンバー15人による、スポーツをテーマにしたダンスのスペクタクル「Arrêts de jeu, Bataille, Hasard」からの抜粋と未発表のパフォーマンスなどを鑑賞できる。https://www.palais-portedoree.fr/programmation/danse/carte-blanche-a-pierre-rigal-nuit-des-musees-2024
また4月末に始まった「Olympisme, une histoire du monde オリンピスム – 世界の歴史」展も無料で見学可。19h30-23h。無料、要予約 ☞ https://passculture.app/offre/184893702
Musée de l’histoire de l’immigration
293 avenue Daumesnil 75012 Paris
www.palais-portedoree.fr/
M°Porte Dorée
シネマテーク・フランセーズ
シネマテークでは、今特集しているジェームズ・キャメロン監督(「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」ほか)の世界にひたる晩。同監督の若い頃からのデッサン、映画の登場人物のクロッキーから映画に登場した道具なども展示する「ジェームズ・キャメロンの芸術」展は残念ながら満員だが(来年1月5日まで開催)、 19h-22hはメイク学校の生徒さんたちによる特殊メイクのデモンストレーション。20h-22hは館内カフェCafé Lolaにて映画クイズ大会。18h-23hはキャメロン監督代表作「ターミネーター」になっての記念撮影もできる。
La Cinémathèque française :
51 rue de Bercy 75012 Paris
Tél : 01 71 19 33 33
cinematheque.fr
M°Bercy