9月3日に発売になったフランス文化財宝くじが人気を博している。昨年末にニッセン文化相が打ち出した文化財保護政策の一環で、宝くじの収益を歴史的建造物などの修復費用に充てるというものだ。
フランス宝くじ公社は、この「Mission Patrimoine」宝くじを1200万枚発行。1枚15ユーロで、そのうち1.52ユーロが文化財基金(Fondation du patrimoine)に託され、修復費用に充てられる。最終的には合計1500万〜2000万ユーロの修復費用を得て、270ほどの建造物を修復する計画だ。ひと口が15ユーロと、他のスクラッチくじよりはかなり高いものだが、発売2週間にして、250万部が売れた。
。。。というわけで、オヴニー編集部スタッフも、さっそく取材。
文化遺産や王室関係のテレビ番組の司会者として有名なステファン・ベルヌ氏によって進められている文化財保護プロジェクト、Mission Patrimoine・フランス文化遺産宝くじが大人気というニュースを聞きつけ、くじを近所のたばこ屋さんで購入。
スクラッチくじ(jeu de grattage)なので、その場で結果がわかる。よく見るスクラッチくじよりも大きく、値段も15€と高いが、1枚に3つのくじがついているので、3倍楽しめる。ルールは、スクラッチの部分をコインで削り、2つ同じ文化遺産のシンボルが見つかったら、そこに書かれている金額が当たる、という簡単なもの。
1枚15€で購入すると、そのうち1,52€が、モンサンミシェルの修道院を始めとする18の文化遺産の修復費として寄付される仕組み。当選金額は、1等150万€、2等15万€、1万5千€、1500€、500€、150€、50€、30€、15€。昨日フィニステール県で、1等当選者が初めて出たとのこと。1等は3本なので、まだまだチャンスは残されている。
一口15€が高いと感じるなら、最低金額3€を払えばば0,75€が文化財保護に寄付される「Mission Patrimoine・スーパーロト」もある。こちらはスクラッチ式ではなく、いつものロトと同じように、用紙に書いてある数字の中からいくつかを選ぶもの。今回は、9月15日、16日の「ヨーロッパ文化遺産の日」の前日に1300万ユーロ当選番号の発表があり、オート・ガロンヌ県の人が賞金を手にした。(オヴニースタッフは何も当たりませんでした。)