リヨンの現代美術館が開催する現代女性作家展。ビデオ、写真、彫刻、デッサンで構成されているが、これほど揃って質が高いのは珍しい。クリスティーヌ・ルべは研究者らと協力し、廃れた漁師歌の復活といった人類学的な主題を自らのデッサンをもとにアニメビデオにした。ヤスミナ・シビックは、欧米の20世紀の政治文書を調べ、それを元に政治権力とアートなどのソフトパワーとの関係をテーマにビデオ「The Gift」を制作した。アーティストなど男性3人が「分裂した国家を修復するために与えられる贈り物は何か」について4人の女性判事の判定を受ける。映像美は群を抜いている。デルフィーヌ・バレーは3本のビデオで、通過儀礼、社会や家族の中での疎外などを象徴的に扱い、独自のバロック的な演劇空間を作り出した。
1/2まで。水〜日 11h-18h、8€。リヨンPart-Dieu駅からバスC1、C4、C5でMusée d’art contemporain下車。
Musée d'art contemporain - Cité internationale
Adresse : 81 quai Charles de Gaulle, 69006 LyonURL : https://www.mac-lyon.com